2014年1月24日(金曜日),静岡県牧之原市立相良中学校に外務省国際協力局 開発協力企画室の 滑川 博愛 課長補佐を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同校の3年生156名を対象に「日本の国際協力の現場~フィリピンの事例を中心に~」というテーマで講義を行いました。
講義概要:「日本の国際協力の現場~フィリピンの事例を中心に~」


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◆参加者からの感想(抜粋)◆
◆今回のODA出前講座では多くのことを学ぶことができたと思います。世界で食糧不足や貧困で苦しむ人々の存在を知れば知るほど,今日本で何の不自由もなく生活している自分がいかに恵まれているかということを改めて思い知らされました。日本がODAで世界の人々を援助していくことで守られる命や,子どもたちへの教育の向上,治安が良くなるなどの良い変化がたくさん起こるといいなと思いました。
また,ODAなどで助けてきた国々から日本への感謝の気持ちが本当に嬉しいなと思います。特に,戦争の際,日本がフィリピンを占領し,多くの方々が亡くなられたのに,フィリピンから日本への好感度が高いことは驚きました。日本が世界へたくさんの支援をしていることをとても誇りに思いますし,またこのような活動は続けていくべきだと思いました。ODAの活動や日本の立場を知ることができ,とても貴重な体験になりました。
◆ODAはただ物資を送るだけだと思っていたが,実際は送った後のその国に対する効果なども調査していたり,人を派遣して,その国にスキルなどを与えて途上国の「自立」を目指しているということがわかった。
一つ一つの外交活動には意味があって,その国の自立を目標とした活動やエネルギー開発など未来のための活動だったり,外交の立場を強くして,日本の技術などを世界に知ってもらう活動だったりと,日本の外交的立場について知ることが出来て良かった。
◆ODAは本当に貧しくて困っている国だけにしか援助しないものだと思っていましたが,たくさんの国々に援助していると聞き,イメージが大きく変化しました。また,ODAの目的に日本の経済や安全保障,外交資源なども含まれていたということにも驚きました。ODAは,日本に無くてはならない役割だと思うようになりました。
◆私たちの知らないところで,こんなに頑張っている方たちがいて,貧困国のために活躍している方たちがいて,私たちにも寄付くらいは出来るだろうと思うことが出来ました。最近,コンビニで募金をするようになって,世界の人が助かってくれたらと思うようになりました。講座の前後では,こんなにも感じ方,考え方が変わってくるものなんだなと実感しました。これからも,社会のために働けるような人になりたいです。ODAだけでなく,様々な分野において協力出来ることがあるのならしたいと思うし,学校で出来ることがあるなら,学校でもやってあげたいと思います。きっとこの講座がなければ,私の関心もここまで湧かなかっただろうし,知らずにただ毎日を過ごしていただけだったかもしれません。この度は本当にありがとうございました。
◆日本は,世界のことを考え,動いていかなければならない立場だと(講師の方が)おっしゃっていたので,これからどんどんリーダーシップがとれるようになっていったら良いなと思います。
◆最初から最後まで,興味深く初めて知ることが多く,話を聞いていてわくわくしていました。僕が特に印象強く感じた話は,日本が東日本大震災で大変だったときに,自分の生活も安定していない発展途上国の人々が日本に向けて物資を送ってくれたという話で,すごく感激し,日本がしているODAは重要なものだと思いました。また,世界から見た日本の好感度が高かったこと等も印象深かったです。自分も世界の人の役に立てる大人に成長したいです。ありがとうございました!
◆政府開発援助について,日本の優しさや外交関係を良くしていきたいという気持ちを知れて良かったです。そして,日本が世界各国から良い印象を受けていることから,これから日本で大災害が起きた時や世界で大災害が起きた時に,互いに助け合える関係にあるのだと知れて安心しました。
世界の国を助けるということは,自分の国のためにもなることが良く分かったと思います。僕は今までODAは相手国の為だけの活動だと思っていましたが,互いに助け合うことができる関係性を築き上げたり自国の産業や経済も発達したりとODAの目的を知ることが出来ました。
◆今回の講座をとおして,たくさんのことを知りました。日本はとても経済が発達しています。経済が発展しているからこそ,外国の人たちの問題を助けて解決してあげるべきだと思います。日本はODAのおかげで他の国からの評判がよくなりました。これは,すごく良いことだと思います。
日本は本当に住みやすくて豊かな国だと思います。豊かな国は日本みたいに,たくさんの発展途上国に支援をしてほしいと思います。貧しい人が少しでも多く減ってくれたら良いです。
◆私は前まで,この人たちは学校に行かなくていいなぁなどと思っていたけど,学校へ行こうとしても行けない子どもたちもいて,少し自分は幸せな人間なんだと思いました。それに今この時間に死んでしまう子供もいるかもしれません。そんなことを考えると自分達はどんなに幸せな人で,日本って平和だなと思います。日本は平和でも外国にはまだ戦争を行っている人々が何十億もいると思うと心が痛みます。それに戦争の中には大人に交じって子供も戦っていることもあります。
今フィリピンは大変ですが,国と国同士が助け合い協力し合って地球全体が良くなるのは楽しみです。講座を開いてとても良いことを聞けたと思っています。ありがとうございます。
◆私は,日本で東日本大震災が起きた時に「なぜこんなに多くの国が日本に支援してくれるんだろう」と思ったことがありました。もちろん,同じ地球に住む人間としてどの国も支援してくれない,なんてことはないだろうとは思っていましたが,まさか日本が168か国(2011年暦年)という多くの国に支援をしていたとは想像していませんでした。このようにして,国と国同士が,外交力を高めていくことを知り,すばらしさや,素敵さを感じました。