(資料2)
平成14年12月20日
ODA大綱見直しWT
(1) | ODAの目的としては、(イ)人道主義、(ロ)相互依存の観点(「国力相応の責務」やグローバリゼーションの視点も含む。)、(ハ)我が国の安全と繁栄(例としてエネルギー等の対外依存を挙げる意見もあった。)の要素が挙げられることで意見が一致した。 |
(2) | 「基本理念」の具体的表現ぶりとしては、「国益」という言葉は多義的なものであるので、「我が国の安全と繁栄」という言葉を使うべきことで概ね意見の一致を見た。 |
(3) | このため、上記(1)の各要素を記述する順番については、特に意見の一致はみられなかった。 |
(1) | ODAの背景となるグローバリゼーションの進んだ国際社会の特徴については、(イ)貧富の格差の拡大、(ロ)民族的・宗教的対立と紛争、テロ、大量破壊兵器の拡散等の不安定要素の深刻化、(ハ)環境等の地球規模問題、(ニ)人権及び民主主義の抑圧の存在が挙げられることで意見が一致した。 |
(2) | なお、上記諸点の一部を感染症等も含め「人間の安全保障への脅威」という観点からも整理しうるという意見も支持をされた。 |
(1) | 「アジア重視」を「基本理念」の中できちんと位置づけるべきとの意見が多く出される一方で、アジア重視の考え方は「重点地域・分野」の箇所に入れれば十分との意見も出された。また、いずれにせよ、「基本理念」に最低限アジア重視の考え方をきちんと導ける論理を記述すべきとの指摘も出された。 |
(2) | この関連で、「基本理念」で、我が国のアジア諸国への援助が一定の成果を収めたことを指摘すべきとの意見が多く出されたが、その表現ぶり(「一定の」、「かなりの」等)について異なる意見があった。また、成果に言及するなら問題点があったことも言及すべきとの意見も出された。 |
(1) | 「ODAの目的」と「国際社会の特徴」の順番 「ODAの目的」→「国際社会の特徴」とする順番の方がメッセージとして明快ではないかという意見がある一方、ODAの責務性を強調する観点から「国際社会の特徴」→「ODAの目的」の順番の方が良いのではないかという意見も出された。 |
(2) | 「平和構築、平和の定着」 「平和構築」(または、「平和の定着」、「紛争後の復興支援」等)に言及すべきことで意見が一致した。 |
(3) | 「国民参加」 「基本理念」に、ODAが国民参加の下で行われることを盛り込むべきことで意見が一致した。この関連で、主語を「日本は、NGO、個々の国民が協力して国民参加の下」とすべしとの意見が出された。 |