(資料7)
平成15年8月25日
外務省
平成16年度ODA予算は、今後の新ODA大綱策定後、初めて編成する新ODA大綱元年予算として、新大綱を着実に実施に移すため、以下の項目を重点としてメリハリをつけて予算を要求する。
1.新たな重点政策課題への対応
新ODA大綱に掲げられた新たな重点政策課題実現のための予算を要求する。
(1)平和の構築
イラク、アフガニスタン、スリランカ等において、紛争下の緊急人道支援から紛争終結後の平和の定着及び国造りのための支援までを継ぎ目なく機動的に行う。
(2)人間の安全保障の確保
「人間の安全保障」の視点から個人や地域社会の能力強化に向けた支援を行う。
(3)地球的規模の問題への取組
地球温暖化等の環境問題、エイズ等の感染症など、地球的規模の問題に取り組む。
(4)アジア等の地域協力の推進
東アジア地域との経済連携強化等を十分に考慮し、ASEANの域内格差是正のための支援やメコン開発支援等の地域協力を推進する。
2.たゆまぬODA改革
ODA大綱に示されたODA改革の具体策を実施するための予算を要求する。
(1)援助政策の立案及び実施体制の強化
ODAの戦略性、機動性、透明性、効率性を高めるため、援助政策の立案及び実施体制を強化する。
(2)>国民参加の拡大
ODAへの国民各層の広範な参加を促し、ODAの担い手の裾野を拡げるため、援助人材の育成、開発教育、情報公開及び広報を積極的に進める。特に平成16年は我が国ODAの開始50周年であり、記念広報を実施する。
(3)効果的実施のために必要な事項への対応
ODAの効果的実施のために評価や監査の充実などを進める。