ODAとは? ODA改革

G8開発大臣会合の概要

(資料7)

平成15年4月30日
経済協力局国際機構課


1.日時

 4月23日及び24日(パリにて開催)

2.出席者(各国の首席代表)

フランス ヴィルツェール開発大臣(議長)
日本 古田外務省経済協力局長
米国 クローニン米国国際開発庁(USAID)局長
カナダ ウェラン開発大臣
英国 マニング国際開発庁(DfID)局長
ドイツ ツォイル経済協力・開発大臣
イタリア スピネディ外務省局長
ロシア デニソフ外務省次官
欧州委員会 ニールソン開発担当欧州委員


3.議論のポイント

(1)ODA

  • ODA強化に関するコミットメントを再確認された。また、新しい資金供給の方法として、英提案の国際基金(IFF)(注)が紹介された。
  • 援助の質の改善と援助協調の必要性が強調された。また、手続き調和化に関し、ローマのハイレベルフォーラムの成果が確認された。

    :ドナーの長期的なコミットメントを担保に、国際資本市場で開発債権を発行し、ミレニアム開発目標達成に不足している500億ドルの追加的開発資金を調達するとの提案


(2)水

  • 水に関するミレニアム開発目標(2015年までに全ての子供に初等教育を普及)の達成に向けた意志が再確認された。
  • 日本で開催された第3回水フォーラムの成果が強調された。


(3)社会・人間開発

  • 保健については、「世界エイズ結核マラリア基金」をより強力にかつ効果的にしていく必要性、特に民間資金を広く導入する必要性を多くの国が指摘した。これに関し、仏が7月に国際会議を開催することを表明。
  • 「忘れられた疾病」に関する作業グループの設置の重要性をいくつかの国が強調した。
  • ポリオ対策も、資金ギャップへの対処を含め、優先課題であるとの認識が共有された。
  • 教育については、世銀の「ファスト・トラックイニシアティブ(FTI)」に各国が言及し、G8としての関心を維持していくことの重要性が確認された。


(4)アフリカ/NEPAD

  • ヌクシュルNEPAD事務局長及びカムドゥシュ・フランス・アフリカ首脳個人代表より、NEPADプロセスの進捗について説明がなされ、参加者より進捗を歓迎する意が表明された。
  • カナナスキスサミットで採択した行動計画の実施をエヴィアンでレビューすることに期待が表明された。
  • アフリカにおける飢饉、貿易についても議論が行われた。
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