ODAとは? 官民連携

JICA海外投融資における
パイロットアプローチ案件の審査開始について

平成23年7月25日
外務省国際協力局
財務省国際局
経済産業省貿易経済協力局
国際協力機構企画部・民間連携室

 政府および国際協力機構(JICA)は,民間セクターを通じた開発途上地域の開発促進のため,開発途上地域において民間企業等が実施する開発事業を出資,融資により支援するための手段として,JICAの海外投融資機能の再開に係る議論を進めてきましたが,新成長戦略(平成22年6月18日閣議決定)を受けた新成長戦略実現2011(平成23年1月25日閣議決定)において,パイロットアプローチ(=具体的案件の実施を通じて(1)新実施体制の検証・改善と(2)案件選択ルールの詰めを実施)の下での平成22年度内の再開が決定されました。
 こうした経緯のもと,本年3月30日にJICAの中期目標の改訂など再開に必要な手続きを完了したところです。
 これらを踏まえ,今般,パイロットアプローチ対象案件として以下の2件を決定し,審査を開始することを決定致しました。

  1. ベトナムにおける産業人材の育成
    本邦向け技能実習生・技術者の派遣前基礎的職業訓練等を行う現地法人に対して,校舎建設等のための融資を行い学生数の増加,訓練の質の向上を支援するもの。
  2. パキスタンにおける貧困層向けマイクロファイナンス
    同国で事業を展開するマイクロファイナンス銀行に出資を行い,業務の拡充および貧困層に対する金融サービスの拡大を図るもの。


 なお,ベトナム・ハノイ上水道整備事業(ハノイ都市圏においてドン河を水源とした水道システムを構築することにより,増大する水需要に対応し,水供給の安定化を図るもの)についても,JICAが現在実施中の協力準備調査にてPPPインフラ事業としての妥当性が確認されれば,パイロットアプローチ対象案件として審査を開始します。

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