パラグアイ共和国
「フェルナンド・デ・ラ・モラ消防隊車両供与計画」
供与式(平成11年8月4日)
高い空と緑豊かな国、パラグアイでも他の中南米諸国同様、近年は首都圏への急激な人口増加が見られるようになりました。街の急速な発展に伴い、都市交通、防災、治安への対策などの諸問題が起こっています。さらに、現在の経済不況により、政府は緊縮財政を余儀なくされ、自治体レベルにおいても充分な対処ができず、消防・救命活動は民間ボランティアに頼る他ない状況となっています。しかし、民間ボランティア組織では、必要な機材・装備を購入する資金力に乏しいため、今回日本で使用していた消防車及び救急車がリサイクルされることになりました。
「これら車両は、日本外交協会からの援助であり、日本からの輸送費は日本政府からの草の根無償資金協力で供与したものです。関係者一同の努力に敬意を表するとともに、援助された機材が、より良い社会を作ることに寄与することを切に希望します。」との久保大使の挨拶がありました。続いて、フェルナンド・デ・ラ・モラ消防隊のサンチェス代表は、まず日本の援助に対し感謝を述べるとともに、「待ち望んでいた消防車が得られました。これで住民から期待される消防活動ができます。」と胸を張っておられました。
(*)案件概要:平成10年度草の根無償資金協力