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日本国民の皆様へ ありがとう!

パラグアイ共和国
「マリア・アウシリアドラ小学校建設計画」
完成式(平成9年4月18日)


 「驚嘆すべき出来事!」、大使館員より報告書が届きました。
 何事にものんびりしているこの地にあって、2ヶ月足らずで教室を完成にこぎつけた関係者の並々ならぬ熱意に感じ入った、というものです。
 完成式当日、地理的にわかりにくい学校までの道案内は、先生と一部の生徒が先導車に乗り込み、窓より両国の国旗を振って合図をしながら走るものでした。沿道では子供たちが思い思いに踊るように旗を振り、歓迎を示しました。
 式のスピーチで、生徒代表が、「今、私たちは、こんな素敵な学校を前にすることができたことを心から感謝します。これは、すべて日本大使館による協力のおかげです。日本の兄弟は、農業関係だけではなく、私たち子供や青年の人たちに対しても、パラグアイの教育のために、いろいろと協力をしてくれていることを、今この場で証明します。この学校を大事に使うことを誓います。この貴重な協力に感激しています。」と述べると、目を輝かせた子供たちは一斉に拍手を送りました。
 続いて、日本大使が子供たちに文房具をプレゼントする場面があると、会場は歓声に包まれました。歓迎の催しはさらに続き、一層の盛り上がりをみせました。

(*) 案件概要:平成8年度草の根無償資金協力
 マリア・アウシリアドラ小学校は、首都アスンシオン市に隣接するリンピオ市内にあり、付近の低所得層の児童を中心に初等教育を実施しています。近年の児童数の増加や施設の老朽化により、午前・午後の2部制や木陰での屋外授業もやむを得ない状況に置かれ、悪天候の日には、授業に支障をきたす状況にありました。日本は、この小学校に草の根無償資金協力により3教室を提供しました。現在の児童276人の他に、今後入学する近郊の子供たち約1000人が裨益を受けます。



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