パラグアイ共和国
「東部農村地域給水計画(1/2期)」
機材供与式典(平成9年6月30日)
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機材供与式典は、大統領官邸の前で、ワスモシ大統領をはじめ、ヴィドヴィッチ厚生大臣、クリスタルド厚生省環境衛生局長等、そうそうたるメンバーが参加して行われました。
この日、大統領官邸の前の道路は通行止めとなり、二列に並べられた機材は、道行く人々の関心の的となり、一般市民も多数参列する結果となりました。式典の途中で、井戸掘削機の鉄塔部分を垂直に立てて、ドリルを上下に始動するデモンストレーションが始まると、人々の間からどよめきとため息が洩れました。
ワスモシ大統領は、スピーチの中で、これまでの日本の援助に言及して感謝の言葉を繰り返し述べました。大統領は技術者出身であるからか、式典修了後も熱心に機材を視察し、運転席に登るなど、しばしの間、興味深く一つ一つの機材を見て回りました。 |
(*) 案件概要:平成7年度無償資金協力
パラグアイ農村部では、飲料水・農業用水の問題が大きな問題となっています。パラグアイ政府は、穀倉地帯であり人口の90%が居住する東部地域の給水率を高めるべく、300メートル級の井戸を25ヶ所に設置する計画をしました。
うち4ヶ所は日本政府が援助し、残り21ヶ所の建設については世銀の資金により実施します。
日本政府より供与された掘削・揚水等の機材は、環境衛生局の研修施設へと運ばれて、パラグアイ人技術者へ運行・管理等に係わる試掘を含めた実習を行い、プロジェクト・サイトへ運ばれていきました。
日本の協力で実施する4ヶ所のサイトでは掘削が開始されて調査の見込み通り短期間でいずれも水を掘り当て、現在は、高架水槽等の建設、揚水試験等が実施されています。