落成式はにぎやかで、笑いと喝采で、完成の喜びに包まれました。商人たちによる寸劇は、現在と過去の市場の環境の違いを比較したユーモア溢れるもの、女生徒によるハイチ独特の踊りと歌、若い女性たちによるカーニバルの踊りなどが次々と披露されました。参加している住民たちは、よく見える場所へとどんどん前進して、子供たちによる踊りでは、踊るスペースがなくなってしまうほど盛況でした。 以前は、この市場には屋根がなく、野菜、肉、魚などの生鮮食糧品は、雨が降ればぬかるみの上に、晴天の日には照りつける日差しの下に並べられ、商人(多くは女性)も雨風とともに過酷な労働環境を強いられてきました。 今回の市場への協力は、ポルトドュペ・コミューン改善委員会(**)が取り組んでいる住民の生活向上を目指すもので、同団体が市場の床の整備(コンクリート化)を行い、日本は屋根を作りました。今後は日陰での商業活動が可能になり、商品の質の維持や、炎天下での過酷な労働条件が改善され、近隣住民も含めて約20万人が恩恵を受けます。 |
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