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グアテマラ共和国
「中部高原地下水開発計画」
起工式(平成10年6月26日)

 大切な工事がこれから始まる。出席者の顔ぶれ、心のこもった手作りの飾り付けが施された会場、カーニバルのように着飾って感謝を表す住民たち、参加者およそ500名が一体となって工事の始まりを見守りました。
 グアテマラ中部高原地の水不足は深刻で、今回、起工式が行われたケツァルテナンゴ県カホラ市は、1日の給水時間はわずか2時間しかありません。このひっぱくした給水需要を解消するために行われる日本の協力に対して、住民の期待が高いことはいうまでもありません。カホラ市長とアルファロ地方振興庁(実施機関)総裁は、「住民がまさに望んでいるものであり、生活環境の改善と伝染病の予防に貢献する大変有意義なプロジェクト」と感謝の言葉を繰り返しました。
 住民からのスピーチも終わると、人々の目をくぎづけにしたのは、民族衣装に身を包んだ児童による感謝の踊りと、さらにカーニバルの雰囲気をそのまま会場にもちこんだ一団でした。
 プログラムは次々と進み、定礎式に場所を移動し、6帖ほどの広さを支柱で囲った会場に、フローレス副大統領、カホラ市長、日本大使がゆずり合って入りました。支柱には、果物の葉や実がにぎやかに飾られ、その周囲を大勢の人が取り囲む中、日本大使が30cmはあろうかという大きな石を埋め込んで無事終了しました。
 この式典の模様はテレビ、ラジオなどを通じて式典当日と週末に全国ネットで放送されました。

(*)案件概要:平成9年度 無償資金協力
 グアテマラの中部高原地域は、首都グアテマラシティをはじめ、社会・経済・文化の中心として重要な地域であり、さらに農業にも適するために、人口の集中が著しく、深刻な水不足が生じています。
 日本の無償資金協力は、この中部高原地域6県9自治体を対象に、深井戸建設、ポンプ据え付け、送水設備及び配水管などの建設を支援するもので、完成のあかつきには、安定した衛生的な飲料水の供給、ひいては住民の生活環境の改善に貢献します。また、井戸管理のために維持管理のトレーニングを実施します。
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