グアテマラ共和国
「チキムラ県チキムラ市エル・グアヤボ村電化計画」
記念式典(平成10年3月12日)
「普通の乗用車では行けないような厳しい環境のこの村にまで日本政府が支援しているのか。」首都グアテマラ市東部185kmに位置するチキムラ県エル・グアヤボ村を訪れたこの村出身の国家議員、バウディオ・イチョス・ロペス議員は大変驚き、同時に強い感謝の気持ちを抱きました。そして、草の根にまで至る日本政府のすばらしい協力を、この村だけではなく、全グアテマラ国民に知ってもらいたいと願い、3月12日に国会内で記念式典を行うことにしました。
式典では、バリオス国会議長も臨席して、ロペス議員がチキムラ市とチキムラ県を代表して、日本の貢献を讃える認証書簡と記念章を日本大使に贈呈しました。贈呈に先立って挨拶に立ったロペス議員は、「エル・グアヤボ村へのアクセス道路は未整備で、普通の乗用車では行けないような厳しい環境にある。そのようなところまで日本政府が支援していることに驚嘆した。」と改めて述べ、今回の国会内での式典開催を企画した経緯を披露するところがありました。
さらに、バリオス国会議長からは、日本がこれまで実施してきたグアテマラへの経済協力に対して、深く感謝の気持ちを表す挨拶がありました。
(*)案件概要:平成8年度 草の根無償資金協力
エル・グアヤボ村は住民の大半がコーヒー農場などでの日雇労働で生計を立てている農村です。かねてより住民が中心となって電力導入計画が進められてきたものの、資金不足により実施には至りませんでした。日本の協力は、この地域で経済社会開発プロジェクトを実施しているローカルNGO「Asociacion de Desarrollo Nueva Oriente」の活動を支援するもので、これにより村の61世帯の電化計画が達成されました。