ドミニカ共和国
「初等教育施設建設計画」
完成引渡式(平成11年5月11日)
-ドミニカ共和国はカリブの日本を目指す-
5月11日、フェルナンデス大統領、在ドミニカ共和国赤澤大使列席のもとに、完成引渡式典が盛大にとり行われました。
大統領のスピーチでは、「私は基本的にはこの様な式典には参加しないことにしていますが、今回の援助が一国が他国に供与する最も寛大かつ団結に満ちた協力であることに鑑み、特別に出席しました。日本は第二次大戦において世界で唯一の被曝国として広島、長崎を経験し、壊滅的な打撃を受けたのにもかかわらず、戦後わずか50年間で今日のように世界第2位の経済大国・技術大国となりました。これは、日本人の規則正しさ、努力、献身という資質がもたらした結果です。今後、ドミニカ共和国はカリブの日本になることを期待しており、教育分野での本件協力は将来我が国を担う子ども達に希望をもたらすものです。ドミニカ共和国および国民を代表として心から感謝します。」との熱弁に対して、度々大きな拍手が上がりました。
これを受けて赤澤大使は、「引渡式が行われたこの学校がハポン(スペイン語で「日本」)校という名前になったことは友情の証として喜ばしいことであり、将来これらの学校で学んだ子ども達が日本に行き、学業をふくめ両国間の友情関係を発展させる事を期待します。」と述べました。
この模様は国営、民間テレビ各局のトップニュースとして報道されたうえ、翌日の主要新聞でも第1面記事として、「ドミニカ共和国はカリブの日本を目指す」とのタイトルで大きく掲載されました。なお、これらの小学校の一部は、昨年のハリケーン・ジョージの際の住民の避難場所としても活用されています。
(*)案件概要:平成8~10年度 一般無償
小学校52校(一般教室合計220)の建設および備品の供与