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ドミニカ共和国
「西部三県給水計画」
竣工式(平成9年3月7日)

 強い日差しが照りつける午後2時、ハイチ国境のビジャバスケスで開かれた竣工式には、フェルナンデス副大統領をはじめ、マルティネス上水道庁長官、モレルダハボン県知事等、西部三県の関係者や住民約300人が、午前の別の式典(日本の無償援助による「農村開発」起工式)に参加した疲れもみせず、会場を移して再び集まりました。
 式典では、地元のこどもたちによる祭りの踊り(感謝、喜びを表すもの)が披露される等、終始和やかな雰囲気に包まれ、浄水プラントの運転開始の始動ボタンが点灯されると最高の盛り上がりを見せました。
 挨拶に立ったフェルナンデス副大統領、マルティネス上水道庁長官は、次のように感謝と喜びを表しました。
 「大統領と閣僚の代表といたしまして、日本国へ絶大なる感謝の意を表します。このプロジェクトは色々な面で住民の生活水準を向上することができます。また、子供達の死亡率も低くなることでしょうし、都市への人口流出も少なくなるでしょう。・・・(フェルナンデス副大統領)」
 「今日は、手が届かないような夢が実現された日です。このプロジェクトは日本の人々と住民が力を合わせて実現したもので、約2万人の人々が利益を受けます。水は生命の源、このような援助をしてくださった日本国に対して大変感謝しています。(マルティネス上水道庁長官のスピーチ)」

(*)案件概要:平成7・8年度無償資金協力
 ドミニカ共和国は、カリブ海のエスパニョーラ島の3分の2を占めるハイチと国境を接していますが、起伏に富んだ国境沿いの西部地域は、他の地域に比べて地域開発が遅れています。開発調査を行った結果、緊急に対応が必要な西部地域の3県(ダハボン、モンテクリスティ、エリアス・ビーニャ県)に、浄水プラント等の飲料水施設を建設し、飲料水不足を克服します。今後、地域開発促進を阻害する問題(飲料水不足が起因となる疾病、1日の大半を水くみの労働に取られる女性や子供、子供の教育の遅れ、労働力の不足等)が解決し、生活水準の向上、地域開発の促進、ひいては社会開発に寄与することが期待されます。

 3月10日付 オイ紙

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