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コスタリカ共和国
「ティバス郡赤十字用救急車整備計画」
供与式 (平成10年9月24日)

新しい救急車
 コスタリカ赤十字社は、緊急連絡を受けて被災地や事故現場などに駆けつけ、救命・救護を行うほか、一般の病人や負傷者を最寄りのコスタリカ社会保障公庫付属病院に移送することを主要な活動内容としています。
 しかしながら、ティバス郡赤十字は、1997年11月の交通事故で唯一の救急車を失ってしまい、民間企業から中古車を借りて急場を凌いできたものの、十分な活動は行えず、新しい救急車の配備を切望していました。
 そこで、日本は、草の根無償資金協力を通じて、真新しい救急車の購入を支援しました。一時は停止していた赤十字活動が再開されることになり、供与式に出席したコスタリカ赤十字社総裁は、「...市民の多くは、赤十字がボランティアで成り立っている非政府機関であることを忘れて、政府機関の一部と思いこんでいます。これが市民の赤十字に対する協力を消極的にしています。今回の日本の協力は、人命救助に直接貢献し、赤十字で働くボランティアの励みになるものです。また、市民の理解や協力を得る上でも大きく貢献するものです。現在までに様々な援助をしていただいている日本政府に対して、改めてコスタリカ国民の名において感謝を表したいと思います。」と述べました。
 地元の新聞は、「ティバスの赤十字は日本からの供与を受け活動を再開」、「ティバスは救われた」、などの見出しで、人口10万人を超えるティバス郡での緊急移送活動が再開されたことの重要性、専属ボランティアを配置して夜間部も再開されることになったこと、さらには住民の赤十字に対する協力が期待されていることなどを写真付きで報じました。

案件概要: 平成9年度草の根無償資金協力

 コスタリカ赤十字社の活動の中心は緊急移送活動であり、患者を移送する車輌は必要不可欠なものです。
 日本の草の根無償資金協力を通じて購入、配備された救急車は、ベッドなども装備された最新のもので、ティバス郡赤十字の救急活動で活用されています。

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