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日本国民の皆様へ ありがとう!

ボリビア共和国
「スクレ市貧困地区家庭内暴力被害女性の保護施設建設計画」
引渡式(平成10年2月19日)

 スクレ市長代行、スクレ市女性問題委員会、施設運営のためのボランティアの医師等、約40名が参集した引渡式は、簡素ながらも感謝の気持ちが伝わる式典となりました。
 特に、今回のプロジェクトの推進役を担ったカリタス女性会派の修道女は、「このような立派な施設が完成できたことは、非常な喜びです。この施設は、暴力から逃れるための宿泊を提供するのではなく、精神的な自立、社会的にも活動できるような場にしなければなりません。今回の支援は、日本国民の大切な税金の一部、即ち日本国民の意志なのです。日本国民の我々ボリビア国民を支援してくれた意志を重く受け止め、これからこの施設を活用して、種々の関係機関と連携しながら、きちんと運営していくことを大使館の代表者の前で、スクレ市長、関係機関の代表者とともに誓約します。」と述べて、日本政府と日本国民への感謝の気持ちを表しました。

(*)案件概要:平成8年度 草の根無償資金協力
 ボリビアでは、経済的困窮を主たる原因とする家庭内暴力が多発し、社会的問題となっています。昨年、政府はこうした事態に「家庭内暴力対策法」を制定し、立法措置をとりましたが、状況は改善されていません。
 日本の協力は、被害女性に一時宿泊や施設での職業訓練教育等の救援活動を行ってきたカトリック系カリタス女性会派スクレ支部が、その活動拡大のために新たに建設された一時保護宿泊施設の内装整備と、タイプライター、ミシン、アイロン、冷蔵庫等の施設備品の購入に必要な資金を供与するものです。この施設では、併せて洋裁や編み物等の職業訓練を施すことにより、地域女性の意識と生活の改善に貢献することが期待されます。

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