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ルーマニア
「洪水災害に対する緊急援助」
援助物資贈呈式(平成10年7月3日)

 「困ったときに助けてくれるのが本当の友人、日本はルーマニアにとって真の友人である。」-今回、日本のルーマニアに対する援助に対して被災者の1人が述べた感謝の言葉です。
 ルーマニアを襲った5月中旬及び6月中旬の豪雨では、中部から北西部、北東部にわたる広範囲の地域が大規模な水害に見舞われ、死者34人、被災者6万人にも及ぶ甚大な人的、物的被害が生じました。そのような中、ルーマニア政府災害対策委員会のロシュカ事務局長は、97年6、7月の洪水の際の日本政府による迅速な支援を思い起こし、今回の洪水に対しても、6月25日、日本に援助の要請を伝えてきました。
 これに対し日本は、医薬品・医療機材、発電機、浄水器、テント等約1,200万円相当の緊急援助物資、及び5万ドルの緊急無償資金の供与を7月1日に決定しました。ロシュカ事務局長は今回の支援に対し、「日本の援助は外国からの援助の第一号です。日本の援助の迅速性に感謝します。」と深い謝意を表明しました。
 7月3日、日本からの援助物資はルーマニア・オトペニ空港に到着、同日に贈呈式が行われました。式中、政府災害対策委員会ポペスク市民保護司令官は、改めて日本の援助の速さに触れ、「日本国民のルーマニア国民に対する暖かい配慮の表れとして受け取らせて頂きます。」と感謝の言葉を述べました。その後、援助物資はルーマニア国内に輸送されましたが、数日後には援助物資が無事に各被災地に届いたとの報告がポペスク司令官よりありました。
 今回の援助物資の贈呈式や各被災地への輸送の模様は、ルーマニア国内の各TVや新聞で大きく取り上げられ、援助物資を手にした被災者たちの感激する様子が映し出されました。

(*)案件概要:ルーマニアにおける洪水災害に対する緊急援助について
 5月中旬から6月にかけて発生した洪水災害に対し、日本がルーマニアに対して供与した緊急援助物資及び緊急無償資金は以下の通りです。

「緊急援助物資の供与」 「緊急無償資金の供与」
・医薬品、医療資機材 1セット   ・5万ドル  
・発電機、コードリール 20台    
・浄水器 20台    
・テント 15張    
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