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モロッコ王国
「イブン・アルバイタール肢体不自由児施設センター整備計画」
引き渡し式(平成11年6月21日)

歓迎の歌を披露するセンター児童 屋根付き廊下 テープカットを行う本使
 モロッコの夏特有のジリジリと太陽に照りつけられる激しい暑さのなか、式典には佐藤大使をはじめ関係各位、ならびに当地JICA事務所長と協力隊員7名が出席しました。また、センターの職員や児童約90名も参加し、とても賑やかな雰囲気に包まれていました。地元楽団による歓迎の音楽演奏に引き続き、日本の援助により整備された屋根付き廊下のテープカットが行われました。その後、児童による歓迎の歌が披露されました。
 児童ひとりひとりに車椅子・松葉杖が手渡される度に、会場内は大きな拍手に包まれ、児童たちも終始にこやかな顔で供与品を受け取っていました。
 屋根つき廊下が整備されたお陰で、今まで車椅子無しでは移動できなかった児童が松葉杖で移動するようになったり、松葉杖を使用していた児童のなかには、松葉杖なしで歩くようになった子もいるそうです。また、教室、食堂等へのアクセスが容易になり、行動範囲が広がったことから、児童の雰囲気も以前に増して明るく活動的になりました。児童の一人は、「学校がとても楽しくなった。今はたくさん動ける。日本人の先生もいて、日本の歌も知ってる。とてもうれしい。」と、協力隊員の膝の上で微笑んでいました。

(*)案件概要:平成10年度草の根無償資金協力

(本プロジェクトは、同施設に派遣されている協力隊員との連帯案件であり、整備工事に際しては、都市計画の分野で派遣されている協力隊員の技術協力によって実施されたものです。)

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