エジプト・アラブ共和国
「ギザ市ピラミッド南部地区上水道整備計画」
竣工式典(平成12年4月9日)
竣工式典には、オベイド首相をはじめとするエジプト政府、ギザ県の関係者、地域コミュニティの代表者が出席し、また、日本側では城田公使、中村JICAカイロ事務所長、水道関係のJICA専門家、工事関係者らが来賓として招かれ、参加人数は150名程にも達しました。
式典会場前方には、日本語の丁寧な文字で「日本の皆様ピラミッド地域に来ていただきまして誠にありがとうございます。ピラミッド地域の人々は日本政府の援助によりりっぱな浄水場ができ大変感謝しております。」とかかれたボードが掲げられていました。また、付近の住民達が式典会場を取り巻くようにして、道路脇、住宅の窓・屋上を埋め尽くすように集まり、バンドの演奏による民族音楽が流れ、地域社会を挙げての歓迎ムードの中で式典が執り行われました。
オベイド首相、レイル・ギザ県知事による記念碑の除幕式が行われた後、コーランの詠唱で式典が始まりました。冒頭、デラズ・ギザ市長は挨拶のなかで、「日本とエジプトの人々が友好な関係を持ち、エジプト人の心の中には日本のイメージが素晴らしいものとして映っています。日本はこれまでギザ市に対して、清潔な水の供給を確保し、上水道供給システムを改善することによって、生活水準を向上させるための様々な協力をしてくれました。」と述べ、感謝の意を表しました。
また、式典の主催者であるレイル知事からは、「今回の整備計画の対象となっている地区は貧しい人々が居住しているが、清潔な水を得る権利は住民達のものであり、ギザの人々はこれを実現してくれた日本政府、日本国民、ならびに事業の実施に携わったJICAと日本企業に感謝の意を表します。」と述べました。
スピーチの後、レイル知事より列席代表者に記念の盾が授与され、さらに日本大使に宛てて、感謝状が贈られました。
(*)案件概要:平成10年~11年度度無償資金協力