日本の無償資金協力による「小学校建設計画」のIII期の引渡式が、アビジャン市アボボ地区に新たに建設された小学校の校庭で、ダンカン首相、キプレ教育大臣、中村大使、アボボ区長および村長をはじめとする地域の関係者、ならびに工事関係者等の列席のもとに開催されました。会場に続く沿道では、この小学校に通うこととなる子供達が拍手と歓声で出迎え、ダンカン首相と中村大使がそれに応えつつ会場に入りました。会場となった校庭の中央には、象牙海岸と日本の国旗がはためき、多くの子供達が日の丸の手旗を振っていました。
　式典では、地元の村長達による儀式、そしてアボボ区長の歓迎と感謝の言葉に続いて中村大使が挨拶に立ち、援助により建設された小学校ができるだけ長期にわたって利用されるよう希望する旨述べました。続いて、キプレ教育大臣が挨拶を行い、日本国民への感謝の気持ちを表すと共に、維持管理体制の充実を約束しました。また、生徒を代表して、女の子が感謝の言葉と勉強への決意を述べました。式典の最後に、小学校153教室の引渡を意味する鍵が、中村大使からダンカン首相に、更にダンカン首相からキプレ大臣に手渡されました。

　案件概要：平成9年度無償資金協力（III期）