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コートジボワール
「村落給水計画(II期)」
起工式(平成10年4月28日)

 「象牙海岸と日本の新たな協力」。現地フラテルニテ・マタン紙は、この日の式典に際して、両国間の新たな協力の実現と更なる友好関係の強化を讃え、このような見出しで記事を掲載しました。
 首都ヤムスクロの西方に位置するダロア市の市役所前庭で行われた第I期の引渡式と第2期の起工式には、エザン・アケレ経済インフラ大臣、ダロア市長他、地元関係者が参列し、ブラスバンドや地元の民族音楽の演奏が流れ、終始お祭りのような雰囲気に包まれていました。
 ダロア市長、日本大使の後に挨拶に立ったエザン・アケレ大臣からは、「わが国における貧困との闘いに対する日本の援助の意志は明らかであり、日本からの多方面にわたる絶え間ない貴重な援助に対して、象牙海岸政府を代表して感謝します」との言葉がありました。
 最後に、今年の3月に完成した井戸70本(I期)の引き渡しを意味する「鍵」が手渡されて式典は終了し、この模様はテレビ・新聞でも大々的に報道されました。

(*)案件概要:平成8年度 無償資金協力
 コートジボワールはアフリカ西海岸のギニア湾に面する農業国です。同国では村落部の給水事情が劣悪なことから累次の「全国給水計画」を策定し、村落給水事情の改善に努めています。しかし、依然として深井戸施設を保有しない村落が多数存在し、これら村落の住民は、コレラ、ギニアウォーム等の水因性疾患に悩まされています。
 このためコートジボワール政府は、特に給水事情が劣悪であり、水因性疾病の多い中部地方の村落を対象に「村落給水計画」を策定し、この計画の実施のための井戸建設に必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものです。


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