ギニア共和国
「タマラ島保健整備計画」
引き渡し式 (平成9年5月1日)
「この保健所のおかげで生命の危機をさらしながらコナクリ中心地の病院まで行く必要が無くなった。この保健所を宝として大切に保守していこう」 (ジョセフ・ライト村長)
首都コナクリの沖合約25キロに位置するロース諸島には、これまで医療・保健設備がありませんでした。このため、雨期(5月から11月)に起きる悲劇(連絡船の欠航により無理に小舟を雇って渡航を試み、途中で難破溺死する事故)はあとを絶たたず、「診療所を島に」の思いは切実でした。日本の援助によって建てられた診療所への喜びは次のように現地紙で報道されました。
『 5月6日付 HOROYA紙
― もはや医療のために海を渡る必要はなくなった ―
農民及び漁民からなるタマラ島住民は総出でこの開所式に臨む日本大使を迎え、島民代表のジョセフ・ライト村長は、式上2500名の島民の名においてスピーチを行い、日本の草の根無償による保健所の実現に深甚なる謝意を表明した。』
(*)案件概要:1995年度草の根無償資金協力
日本の草の根無償資金協力により、ロース諸島(人口を有するのはタマラ、カサ、ロームの3島)中一番人口の多いタマラ島に診療所を建設し、ロース諸島全島民の医療へのアクセスを改善します。日本の援助により建設された「診療所」は、他の2島の島民も利用し、ロース諸島全島民約7600人に裨益します。