ニカラグア共和国
「マナグア市上水道施設整備計画」
竣工式(平成9年12月3日)
竣工式は、2年前に行われた起工式同様、地元住民の熱い歓迎を受けて行われ、大統領、副大統領、国会議長をはじめ、各大臣、各長官、中央銀行総裁、政府高官等、そうそうたる顔ぶれが席に並ぶ、市民・マスコミの注目を集めた盛大な式典となりました。
「このプロジェクトは、日本政府および国民からマナグア市民に対して行われたものですが、日本はここ数年来ニカラグアに対し数多くの協力を実施してくれています。... ニカラグアの発展を阻害してきたものは既に過去のものとなりました。このプロジェクトにより、断水がなくなり、家庭の主婦は水を備える必要がなくなりました。(アレマン大統領)」
「90年初頭、100万人以上の国民が断水に悩まされ、特に首都マナグア市は深刻で、市民の健康は危険にさらされていました。... 本件プロジェクトでは、60万人が裨益し、かつ、このプロジェクトを通じて上下水道庁の技師は知識と経験を豊かなものとしました。(ソロルサノ上下水道庁長官挨拶)」
この式典の模様とプロジェクトの紹介は、数日間にわたって現地紙で報道されました。
(*)案件概要:平成6,7,8,9年度 無償資金協力
ニカラグアの首都マナグア市では、市内のアソソスカ湖と約70本の井戸を主要水源として給水を行っていますが、急激な人口増加(91年の約116万人から94年には130万人)に伴い飲料水の給水が間に合わず、90年より週2回の計画断水が行われてきました。
この深刻な水不足を緩和するために、日本は、水源地の開発を行い、マナグア市近郊に15本の深井戸と配水池(貯水タンク)を建設し、送水管の敷設、機材の供与を行いました。これにより安定した上水の提供が可能となり、また、高所に建設された新たな貯水タンクは、自然流下で各配水池に送水する設計となっているため、従来より給水コストが節約されます。
現地プレンサ紙でのプロジェクト紹介の様子。
|