ホンジュラス共和国
「新チョルテカ橋建設計画」竣工式(平成10年5月28日)
全長190メートル、中南米で最も長い橋が、日本の無償資金協力の支援を得てついに完成しました。式典には、フローレス大統領、ロサーノ公共事業大臣、スタルマン国際協力庁大臣、ウエドル国会副議長、政府関係者、地元の住民等約500名が集まり盛大に行われました。
スピーチに立った大統領が、「この橋は、ホンジュラスと日本を結ぶ象徴的な役割を担っています。日本がホンジュラスのさまざまな地域で行っている多くの援助に深く感謝します。」と述べると、会場は完成を祝う喜びに包まれました。
式典は、テープカット、渡り初め、銘板の除幕などが行われ、その模様は地元新聞にて大きく報道されました。―「竣工式にかけつけるアイスクリーム売り。大統領が渡り初めをする前は通行禁止。生命を賭けて川を渡る行商人。」というキャプションで、まるでお祭りのようににぎやかな両岸の会場を台車を引いて行き交う行商の写真を載せ、1面で報道した新聞もありました(下部写真参照)。
(*)案件概要:平成7,8,9年度 無償資金協力
運輸の65%を陸上輸送に頼るホンジュラスにおいて、南部地域の中核都市チョルテカ市にかかるチョルテカ橋は、地域開発・産業発展に、重要な役割を果たしてきました。築後60年が経過した橋は、老朽化が激しく重車両の通行には耐えられなくなりつつあり、危険な状態にありました。
「新チョルテカ橋」計画は、まずバイパスを作り、バイパス上に新橋を建設する計画で、バイパスは、ホンジュラス政府と米州開発銀行の融資にて、高度な技術を必要とする新橋は、日本の無償資金協力にて建設されました。
この新しい橋が完成したことにより、南部地域の交通事情のみならず、近隣諸国を結ぶ陸上輸送事情が大幅に改善されます。
地元新聞1面の写真
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