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ボリビア共和国
「エル・アルト国際空港近代化計画」引き渡し式(平成9年3月7日)

 式には、サンチェス・デ・ロサーダ大統領他、多数のボリビア政府要人が出席して行われ、3年の歳月を費やしたプロジェクトの完成を祝いました。
 挨拶の中で、日本大使が「日本国民の税金によって実施されたこの工事が、能率、責任感、透明性の3要件を満足して完工したことを祝福します」と述べたのに対して、大統領は、「世界の最高地(4,080m)に位置する国際空港の安全性が確保されたことは、今後の国際航空に大きな意味をもつもの」とボリビアの一空港としての機能を果たすのみならず、全南米の航空路においての存在意義を強調しました。日本の援助に言及して「ボリビア政府と国民を代表して、日本政府と国民に心から感謝します」と述べると、列席者より大きな拍手がわき起こりました。
 テレビ・ラジオ各局、新聞各紙は一斉にこの模様を大きく報じました。

(*)援助概要:平成6~8年度無償資金協力
 国際空港の着陸援助施設、管制施設、通信施設、照明施設、電源施設等の機材整備、管制塔の建設、滑走路の整備を行うもの。
 ボリビアは、ブラジル、ペルー、パラグアイ、アルゼンチン、チリに囲まれた内陸国ですが、他国と結ぶ幹線道路は、急峻な地形のため、陸上交通の整備が遅れています。国内・国際線の旅客の約3割を占めるエル・アルト国際空港の近代化は、安全な航空輸送の確保とボリビア経済活動の更なる活性化、ひいては、経済発展、民生安定に大きく寄与するものです。

3月8日付 プレセンシア紙
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