平成25年11月11日
- 本11日(現地時間同日),タンザニア連合共和国のダルエスサラームにおいて,我が方松永一義在タンザニア臨時代理大使と先方サバシウス・リクウェリレ財務次官(Dr. Servacius B. Likwelile, Permanent Secretary, Ministry of Finance)との間で,以下2件の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
(1)「第二次ダルエスサラーム市交通機能向上計画」(供与限度額:1億400万円)
(2)「タボラ州水供給計画」(供与限度額:17億9200万円)
- 各案件の概要はそれぞれ以下のとおりです。
(1)「第二次ダルエスサラーム市交通機能向上計画」
この計画は,昨今の円安傾向に起因する事業費不足に対応するため,「ダルエスサラーム市交通機能向上計画」において拡幅・整備を行っているダルエスサラーム市の約1.3kmの道路のうち,約0.3km分について切り分けて実施するものです。同市では近年の急速な経済成長や人口増加により,市内の交通渋滞が慢性化し物流が停滞するなど経済活動や市民生活に悪影響が生じています。この計画の実施により「ダルエスサラーム市交通機能向上計画」が完遂することで,市内の交通のボトルネックの一つが改善され,交通や物流が活性化し,ダルエスサラーム港と近隣内陸国を結ぶ国際回廊の機能強化につながることが期待されます。
(2)「タボラ州水供給計画」
この計画は,タンザニア中西部のタボラ州において,114か所の手押しポンプ式深井戸給水施設等の整備や,地下水探査機材の供与を行うとともに,地方自治体や住民の運営・維持管理能力等の向上を図るものです。タンザニアは,給水率の向上のため給水施設の建設・改修等を進めていますが,この協力の対象であるタボラ州は地盤の大半が基盤岩に覆われており地下水開発が難しく,同州の給水率は約49%にとどまっています。この計画の実施により,給水率の向上,女性や子供の水汲み時間の短縮,不衛生な水の利用による水因性疾病の減少等が期待されます。
- 我が国は,2013年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において,「インフラ分野における6500億円の公的資金の投入」及び「1000万人に対する安全な水へのアクセス及び衛生改善」を表明しており,本件協力はこれらの公約を具体化するものです。
(参考)
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