軍縮・不拡散

弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範
(Hague Code of Conduct against Ballistic Missile Proliferation : HCOC)
(第11回総会)

平成24年6月


5月31日及び6月1日,ウィーンにて開催された「弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範」(HCOC)の第11回総会後に発表されたプレスリリース(注)の概要以下のとおり。

  1. 参加国は,信頼醸成と透明性のための類なき多数国間の手段であるHCOCの重要性を認識し,2012年がHCOCの10周年記念に当たることに留意した。
  2. 前議長国であるルーマニアは,HCOCの普遍化の促進と参加国による履行強化のために行った過去一年間の取組を概括した。昨年の総会において2012-2013年議長国として選出された韓国は,全ての側面においてHCOCを完全かつ包括的に履行すること,HCOCの普遍化プロセスを前進させるためのアウトリーチ活動を行うこと,2012年4月のブカレストセミナーに引き続き10周年記念を祝うこと,を今後一年間の議長国の目標として紹介した。参加国は,2013-2014年の次期議長国を日本に委任することについて合意した。
  3. 参加国は,コンゴ共和国及びシンガポールの新規参加を歓迎した。現在,134カ国がHCOCに参加している。参加国は,前議長国及び関心国により実施された様々なアウトリーチ活動を評価した。
  4. 参加国は,世界のいくつかの地域において国際社会の現存する懸念となっている大量破壊兵器及びその運搬手段の拡散による国際の平和と安全に対する脅威を再確認した。このような状況を踏まえ,参加国は,特にそのような地域におけるHCOCへの新規参加を推奨することを検討した。
  5. 参加国は,第65回国連総会において162の国連加盟国の支持を得て採択された,HCOCを支持する国連総会決議第65/73号の重要性を改めて表明した。参加国は,HCOCの普遍化を達成するための取組に対する支持を継続することについて合意した。このような支持は非常に重要である。参加国は,第67回国連総会での採択を目指し,HCOCについての決議の促進に合意した。
  6. 参加国は,前回総会以降のHCOCの履行に関する最近の進展(特に事前発射通報に関するもの)を歓迎し,更なる進展の重要性を強調した。
  7. 最後に,アゼルバイジャンより,2014-2015年議長国への立候補が表明された。

(注) 同総会にて発出されたプレスリリースについては以下のサイトに掲載されている。
http://www.hcoc.at/documents/11th_RM_Press_Release.pdf(PDF)(他のサイトヘ)

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