軍縮・不拡散

弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範
(Hague Code of Conduct against Ballistic Missile Proliferation : HCOC)
(第10回総会)

平成23年7月


 6月2日及び6月3日,ウィーンにて行われた弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範(HCOC)の第10回総会後に発表されたプレスリリースの概要以下のとおり。

  1. 参加国は,信頼醸成と透明性のための類なき多数国間の手段であるHCOCの重要性を確認した。
  2. 前議長国であるフランスは,HCOCの普遍化の促進と参加国による履行強化のために行った過去一年間の取組を概括した。昨年の総会において2011-2012年議長国として選出されたルーマニアは,あらゆる側面においてHCOCを完全かつ包括的に履行すること,HCOCの普遍化プロセスを前進させるためのアウトリーチ活動を行うこと,HCOC発足10周年を記念するための準備を開始すること,を今後一年間の議長国の目標として紹介した。参加国は,2012-2013年の次期議長国を韓国に委任することについて合意した。
  3. 参加国は,イラクと中央アフリカ共和国が,最近,HCOCに新規参加したことを歓迎した。現在,参加国は132か国である。(注:その後,コンゴ共和国が参加し,現在の参加国は133か国。)
  4. 参加国は,大量破壊兵器及びその運搬手段による国際の平和と安全に対する脅威について指摘した。
  5. 参加国は,前回の国連総会において162の国連加盟国の支持を得て採択された,HCOCを支持する国連総会決議第62/73号の重要性を改めて表明した。参加国は,HCOCの普遍化を達成するための取組に対する支持を継続することについて合意した。
  6. 参加国は,前回総会以降のHCOC履行に関する最近の進展を歓迎し,HCOCの更なる強化の重要性を強調した。EUは,HCOCの具体的な透明性措置として,いくつかのHCOC参加国及び非参加国が招待されたフランス領ギアナのEUクールー宇宙基地の訪問(2011年5月)について発表した。
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