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トルコ共和国ブルサ県ケステル市による姉妹・友好都市提携の希望
令和7年8月19日
在イスタンブール総領事館
この度、トルコ共和国ブルサ県ケステル市から、日本の地方自治体との交流・提携を希望する旨の要望がありましたので、以下にケステル市の概要を紹介いたします。
1 基本情報
(1)人口・面積
人口 75,000人(2024年)
面積 396平方キロメートル
(2)概要
- トルコ北西部のブルサ県に属し、ウル山(標高2,543メートル)の肥沃な麓に位置する。
- ラズベリーをはじめベリー類の生産が盛んであり、トルコで栽培されるラズベリーの80%以上が生産されている。
- 国内最大の観葉植物生産地でもあり、苗木生産ではトルコのトップ3に入る。
- 農業に加えてセメントや繊維、自動車等の製造業が盛んである。
- 豊富な観光資源を有しており、ハイキングやエコツーリズム、冬はスキーリゾートを楽しめる他、オスマン・トルコ時代の歴史的建築物を楽しむことができる。
(3)歴史
- 東ローマ帝国時代に城塞として機能していたことから、ケステル市の地名はラテン語で”城”を意味するCastellum(カステルム)に由来する。
- 1306年のディンボスの戦いでオスマン帝国に占領された後、オスマン帝国第19代スルタンであるメフメト4世の治世中に城塞が取り除かれ、集落として使用され始めた。
- 露土戦争(1877年-1878年)の後、ブルガリアから移民が定住し、移民とともに成長を続け、1990年に市となった。
2 観光
(1)名所


- ウル山
- サイタバット滝
- ケステル渓谷
- 伝統村落
- オスマン・トルコ時代のモスクと浴場


(2)名産


- ラズベリー
- イチゴ
- ブラックベリー
- サクランボ
- マルベリー
- 伝統的なフルーツジャムとナチュラルジュース
- オリーブオイル
- 手作り織物
- 山岳地のハーブ類及び有機農産物


3 交流を希望する地域・自治体
以下のような日本の地方自治体との交流を希望しています。
- 農業開発、果樹栽培、アグリテックに力を入れている。
- 農村の活性化や地域に根ざした起業を支援している。
- 国際的な食品ブランディングに関心がある。
- 持続可能性、教育、文化交流に力を入れている。
4 希望する交流内容
- ケステル市と日本の姉妹都市による共同農業イニシアチブの構築
- 生産、加工、輸出を担う「トルコ日本農業株式会社」の設立
- 日本市場に合わせた製品開発、特にラズベリーとイチゴの品種開発、物流、パッケージングに関する協力
- 大学や各種研究機関との共同研究
- 青少年、学生、文化交流プログラム
5 関連ウェブページ
なし