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在外公館における天皇誕生日祝賀レセプションを活用したPR(福島県)
福島県生活環境部国際課
福島県では、天皇陛下の65歳の誕生日を祝し、各国の在外公館等で行われた令和六年度「天皇誕生日祝賀レセプション」18か所に出展しました。
2011年3月11日の東日本大震災から14年余り経過し、世界中から頂いた温かい御支援に対する感謝の気持ちを伝え、また、福島県の復興の現状と食の魅力について発信する貴重な機会となりました。今回はその中でも3か国の日本大使館で実施した福島の魅力PRの模様を紹介します。
1 日本酒等県産品のプロモーション(在シンガポール大使館)

シンガポールでは日本料理店が拡大傾向にあり、それに伴い日本酒の輸出量が増加しています。当日は同国在住の福島県人会の方々(福島県にゆかりのある方々)及び公益社団法人福島相双復興推進機構(福島相双復興官民合同チーム)に協力していただき、日本酒を中心にPRしました。多くの出席者に福島産日本酒の特徴である「芳醇」「淡麗」「旨口」の美味しさを実感していただき、「全種類飲み比べしてみたい」と賞賛の声もいただきました。
2024年12月には、伝統的酒造りがユネスコで無形文化遺産に登録されましたが、福島県は全国4位の酒蔵数を有し、浜通り、中通り、会津の3地域に60以上の酒蔵があります。是非、「ふくしま」で日本酒を堪能していただきたいです。
2 フルーツ王国「ふくしま」(在インドネシア大使館)

在インドネシア大使館では、フルーツ王国「ふくしま」が誇る「桃」をテーマに、桃ジュース、桃のお酒、桃のジャム、桃のお菓子等を紹介し、来場者に試飲・試食していただきました。桃ジュースや若桃の甘露煮が特に人気で、来場者からは、「福島のことはいつも応援している、次の旅行先に福島を検討したい」など、温かい言葉をいただきました。今回は桃を原材料とした多彩な飲食物を提供しましたが、現地の方の嗜好等を把握することができ、今後の県産品輸出等の参考となりました。
3 観光PR・インバウンド誘致(在ベトナム大使館)

桜のシーズンである2025年3月~4月にベトナムと福島空港を結ぶ連続チャーター便を運航することから、ベトナムの方が大好きな“桜”でブースを彩り、県内の観光情報や、本県が誇る日本酒と県産品を県職員がPRしました。
式典では、県内各地域から持ち寄った日本酒を味わっていただき、多くの参加者から高い評価を得ました。何度も福島県ブースに足を運ぶ方も多くいらっしゃいました。
今春の連続チャーター便で海外から来県いただいた方々にも、福島の観光や食の魅力に直に触れ、楽しんでいただけたことから、今後もベトナムと福島の交流促進に取り組んでまいります。
4 おわりに
このほか、ドイツや豪州等15か所に出展し、多くの来場者の皆さんに福島県の復興の現状や食の魅力を知っていただく良い機会になりました。
福島県の日本酒は、2025年5月21日の令和6年酒造年度全国新酒鑑評会において、兵庫県と並び16銘柄で金賞を受賞し、3年ぶりに金賞受賞数日本一になりました。
これをチャンスに、日本酒をはじめとした県産品のプロモーション、農産物輸出振興に取り組み、今後とも、多くの国・地域との関係を更に発展させ、世界に誇る「ふくしま」の魅力を発信してまいりますので、是非本県に足を運んでいただき、「ふくしまの今」を見て、感じていただければと思います。