グローカル外交ネット

令和7年2月3日

長野県産業労働部営業局

 令和6年10月29日、在ニューヨーク日本国総領事・大使公邸にて、「発酵・長寿NAGANOの食」をテーマにした、総領事館と長野県との共催レセプションを開催しました。米国は、世界一の経済規模を誇り、長野県加工食品の最大輸出相手国です。当日は、現地の輸入商社や小売業者、レストラン関係者、メディアなど81名のゲストにお越し頂きました。
 長野県からは、阿部守一知事のほか、10社もの県内食品メーカーが訪米し、ニューヨークの人々に長野県の魅力をアピールしました。

1 発酵食品の聖地 長野県

 長野県は、昔から農作物が豊富に収穫できるものの、冬は雪が多く、食品の流通が難しかったため、各家庭で塩を加えて保存する工夫をしていました。また、内陸気候のため、冷涼で雨が少なく、発酵に適していたことや、保存性が高まるだけでなく、発酵、熟成によってうまみが増すため、発酵食文化が根づき、発酵食品メーカーが数多く誕生しました。
 昨今では、世界的な和食ブームなどから味噌の輸出量が増加していますが、日本の味噌の輸出量の半数以上は、長野県産です。
 今回は、味噌の他、日本酒、ワイン、酢、甘酒などの発酵食品に加え、そば、七味唐辛子、おやきなど県を代表する食品メーカー10社が渡航しました。

2 ALL ENGLISHで発酵食をPR

森美樹夫大使の挨拶

 第1部では、森美樹夫大使の挨拶に続き、阿部知事がアメリカンジョークも交え、NAGANOの魅力を紹介。長野県食品工業会の宮坂直孝会長、発酵バレーNAGANOの青木時男理事長が、長野県の風土や気候、歴史が育んだ発酵食品について動画などを使いながら説明しました。また、レセプションに参加した各メーカーも、発酵を活かした自社商品を紹介し、大勢の参加者を前にアピールしました。ALL ENGLISHで実施したプレゼンテーションのクライマックスには、日本三大忍術の一つである戸隠流を継承する忍者が登場し、会場を大いに盛り上げました。

3 発酵食品を使ったオリジナルメニューや各メーカーによる試飲・試食ブース

日本酒ブース

 第2部では、公邸2階に会場を移し、発酵食品を中心に、信州プレミアム牛肉や長野県オリジナル米「風さやか」など長野県食材を使った公邸料理人によるオリジナルメニューを振舞いました。また各ブースでは県産の日本酒やワイン、信州りんご酢や、イチゴ甘酒などの試飲・試食、蕎麦打ちの実演も行い、ゲストの皆様に打ち立てのお蕎麦も召し上がっていただきました。
 会場を訪れたゲストからは、「手打ちそばの実演がよかった。美味しいものがあるし、長野県に行くのが楽しみです。」「長野の食は素晴らしいポテンシャルを持っている。アメリカ市場だけでなくヨーロッパにも広げることに協力したい。」などの積極的な感想が聞かれました。

4 NAGANOから世界へ

公邸料理人によるオリジナルメニュー

 発酵バレーNAGANOの青木理事長からは「世界で「HAKKO」はトレンドどころかコアなツールになっている。NAGANOブランドがニューヨークから世界に向けて発信できるのでは。」とコメント。
 阿部知事は、「非常に手応えを感じた。これからも多くの事業者の皆さんと連携して、海外市場をどんどん積極的に開拓していくと共に、ニューヨーク、アメリカ全土、世界に、長野県の素晴らしさをしっかり発信していきたい。」と今後への抱負を語りました。

 レセプション終了後、参加いただいたゲストの方々から、県産品に多くの関心が寄せられ、東海岸の小売店12店舗での長野フェア開催が決定した他、NYの有名レストランなどでの商品の採用が決まるなど、大きな成果に繋がりました。

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