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栃木県・駐日インド大使館共催イベント「栃木デー」の開催
栃木県産業労働観光部国際経済課
栃木県は、8月5日に駐日インド大使館において、同大使館との共催で、インドとの相互理解の促進を目的としたイベント「栃木デー」を、対面とオンラインを組み合わせたハイブリット方式で開催しました。
1 「栃木デー」開催のきっかけ
2023年3月24日、外務省及び栃木県は、駐日外交団等を外務省の飯倉公館に招き、地方の多様な魅力を内外に発信することを目的とした外務大臣及び栃木県知事共催レセプションを開催しました。同レセプションにシビ・ジョージ駐日インド大使が出席されたことが契機となり、同年6月に開催された「国際ヨガデー関東2023」の会場である日光東照宮における栃木県知事との会談や、同年9月の栃木県知事表敬訪問及び県内視察等の際にジョージ大使に栃木県を訪問いただくなど、栃木県は駐日インド大使館との交流を深めてきました。そのような中、ジョージ大使から駐日インド大使館及び同大使館に併設するヴィヴェーカナンダ文化センターにおける共催イベント開催の御提案をいただいたことから、本イベントを実施することとなりました。経済成長著しく、国家間の関係性も良好なインドは栃木県にとっても重要な国の一つですが、栃木県とインドとの交流の歴史はまだ浅く、今後交流を進めるに当たっては、相互理解を深めることが重要です。そこで、「栃木県とインドの相互理解の促進 インド人材、栃木の産業とスポーツ」をテーマに掲げ、本イベントを開催しました。
2 レセプションの様子

本イベントには、栃木県とインド双方の政府関係者、企業、各団体等から約250名(現地参加者約200名、インドからのオンライン参加者約50名)が参加し、ヴィヴェーカナンダ文化センターの講堂においてプレゼンテーションを行い、その後大使館のロビーにおいて参加者交流会を開催しました。
プレゼンテーションでは、主催者及び来賓による挨拶の後、栃木県やインドに進出・展開している栃木県内の企業、インドの業界団体や政府機関等が自らの魅力や概要、特徴的な取組みについて説明を行いました。途中、ジョージ大使から福田栃木県知事、日向野栃木県議会議長、金子佐野市長に友好の証であるショールが贈呈されました。また、プレゼンテーションの最後にはインドの伝統舞踊が披露されました。
参加者交流会では栃木県内の事業者等がブース出展を行い、各社の商品をはじめ、日光等の栃木県の観光地、益子焼等の伝統工芸品等を参加者にPRしました。


〔プログラム〕
- (1)主催者・来賓挨拶
シビ・ジョージ大使、福田富一 栃木県知事、金子裕 佐野市長 - (2)栃木県プレゼンテーション
- (3)栃木県佐野市プレゼンテーション
- (4)ジェトロ栃木スピーチ
- (5)栃木県内企業プレゼンテーション
(レオン自動機株式会社、キャノンメディカルシステムズ株式会社) - (6)インド政府・業界団体プレゼンテーション
(食品加工産業省、インベスト・インディア、インド自動車部品工業会、インド医薬品輸出促進評議会) - (7)インド伝統舞踊パフォーマンス
- (8)参加者交流会
3 参加者の声と今後の展望
イベント参加者からは、「直接にジョージ大使やインドの業界団体等の話を伺い、交流することでインドに対する理解が深まり、より身近に感じるようになった」という声や、「駐日大使館で開催されるイベントに参加でき、貴重な経験だった」との声が聞かれました。
また、当日ブース出展を行っていた栃木県の事業者に対してインド側参加者の事業者から引き合いもあり、今後栃木県の企業による海外展開を促進していく観点からも有意義なイベントとなりました。
海外との交流が経済的成果に繋がることが求められている中、本イベントにより栃木県と駐日インド大使館の官と官の交流が、ひいては民と民の交流に発展するきっかけとなることを期待しています。
さらに、クリケットを通じた地方創生に取り組み、インドとの交流を進めている佐野市がプレゼンテーション及びブース出展を行いました。本イベントにより、同市のインドとの交流が一層促進されることを期待します。