グローカル外交ネット

令和6年2月19日

在バルセロナ日本国総領事館

1 はじめに

 2023年、神戸市はバルセロナ市との姉妹都市交流を始めてから30周年を迎えた記念に11月にバルセロナにおいてスマートシティ・エキスポ・ワールドコングレスを開催し、その機会を捉え、神戸市役所や理化学研究所の訪問団がバルセロナを訪れました。

2 バルセロナと神戸は双子都市?

佐藤総領事のインタビューの様子

 2023年7月、佐藤在バルセロナ日本国総領事が地元テレビ局の取材に対して、「両都市は上には山が、下には海があり、両側は2つの川に囲まれており、地理的に非常に似ています。さらには、山にイノシシがおり、時々街まで下りてくるところまで似ているのです。」と答えました。それほどまでに、「バルセロナ市と神戸市は、単なる姉妹ではなく、双子のような」関係性を持っています。

3 神戸の魅力をもっと伝えたい!

神戸の日本酒・神戸ビーフプロモーションの様子

 バルセロナ市と神戸市は地理以外にも「食が美味しい」という共通点を持っています。そこで、11月6日、神戸市役所はコウベ・インターナショナル・クラブ・バルセロナ支部に委託し、在バルセロナ日本国総領事の公邸にて、バルセロナ市役所の関係者や当地の著名なシェフ、ソムリエ、メディア関係者ら約50名を招いて、神戸の日本酒と神戸ビーフのプロモーションイベントを実施しました。参加者は、農林水産省の日本食普及の親善大使で日本酒専門家であるロジャー・オルトゥーニョ氏の説明に耳を傾けながら、神戸市の菊正宗、福寿、剣菱などの日本酒5種と神戸ビーフのお寿司や刺身を試食・試飲しました。

4 テクノロジー分野でも双子?

スマートシティエキスポの模様

 その2日後の11月8日に当地で開催された「スマートシティエキスポ・バルセロナ」において、「双子」の関係性を持つ神戸市とバルセロナ市が合同で「デジタル・ツイン」構想を発表しました。本構想は、両市役所及び理化学研究所とバルセロナ・スーパーコンピューティングセンターが、それぞれのスーパーコンピューターである「富岳」と「Mare Nostrum」を活用して都市課題解決を目指す長期的なプロジェクトです。発表時は立ち見客が出るほど、多くの人が関心をもって聞き入っていました。

5 今後の関係発展に向けて

 1993年から続く神戸市とバルセロナ市の「双子」都市関係は、上記の2つのイベントを経て、さらなる友好関係を深めました。今後も「デジタル・ツイン」構想を初め、医療や文化交流など、様々な分野で協力が進められることとなっており、当館はこうした事業が円滑に進むよう支援し、神戸市及び両姉妹都市関係のPRに引き続き努めてまいります。

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