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宮城県、11か国・地域の駐日大使・代表等を迎えた
「みやぎアンバサダーサミット」を開催
宮城県経済商工観光部
観光戦略課
宮城県では2025年1月23日(木曜日)、オーストラリア、カンボジア、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、クウェート、韓国、ベトナム、台湾の11か国・地域の駐日大使および代表等を迎え、東日本大震災の被害に対する各国・地域からの多大なる支援への感謝を改めてお伝えするとともに、宮城県の投資環境や物産品等の魅力とポテンシャルを効果的に発信し、誘客促進や外国人材の受け入れなどに向けた人的交流・経済交流の活性化を図ることを目的として「みやぎアンバサダーサミット」を開催しました。
1 日本三景松島を舞台にサミット開催
日本が誇る日本三景のひとつである松島で行われたオープニングセレモニーでは、11か国・地域の各国大使・代表等からのスピーチに続き、達増拓也岩手県知事と内堀雅雄福島県知事よりビデオメッセージが披露されました。次いで、今後の東北へのインバウンド誘客に繋げるため、東北全体への誘客を担う中核的機関である東北観光推進機構から、東北の観光・物産PRプレゼンテーションが実施されました。最後に地元高校である仙台育英学園高等学校書道部による書道パフォーマンスを行いました。
その後、国宝である瑞巌寺本堂に移動し、各国大使・代表等に通常入室できない室中(孔雀の間)等を御案内する特別見学会を実施したほか、村井嘉浩宮城県知事から、参加国・地域とのつながりをさらに深め、未来へと続く新たな可能性を切り拓いていく「みやぎアンバサダーサミット松島宣言」が発出されました。
【松島宣言概要】

- 東日本大震災における甚大な被害に際し、世界各国の皆様からいただいた多大なる御支援と温かい励ましに、宮城県民を代表して改めて深く御礼申し上げる。
- 宮城県は、震災を乗り越え、単なる復旧ではなく、社会、経済、環境などの各分野において新しい価値を創出する、未来を見据えた「創造的復興」を目指してきた。
- 農林水産業の再建や観光地の復興、最新技術を活用した防災・減災の取り組み、そして、地域経済を支えるベンチャー企業の育成にも力を注いでいるが、これらは多くの国際的な支援と協力のもとで実現している
- 「みやぎアンバサダーサミット」は、皆様とのつながりをさらに深め、未来へと続く新たな可能性を切り拓く重要な一歩である。本サミットを契機に、宮城県は御出席いただいた各国・地域の皆様と連携しながら、さらなる挑戦を行っていく。
2 駐日ベトナム社会主義共和国大使館との覚書締結

夕刻には、仙台市内のホテルにおいて、ヒエウ駐日ベトナム大使と村井知事の間で、「在日本ベトナム社会主義共和国大使館と宮城県における観光分野、投資環境・輸出入分野及び人材交流分野に関する協力覚書」を交わし、ツーウェイツーリズムの拡大や高度電子機械産業分野等における産産間・産学官の連携機会創出、輸出入拡大を目指す新たな枠組みの確立に向け、相互に協力していくことを確認しました。
3 ウェルカムディナーでの交流
その後、「みやぎアンバサダーサミット」に参加いただいた方々をお招きしたウェルカムディナーを開き、宮城、岩手、福島の3県の食材を使用したメニューや、日本酒、東日本大震災による津波の被害から奇跡的な復活を遂げた、宮城県南三陸町の「行山流水戸辺鹿子躍」の演舞などによるおもてなしを行いました。
4 宮城のポテンシャルを世界へPR

1月24日(金曜日)の2日目は、仙台市内で、宮城県の外国人材確保に関する取り組みの紹介を行う外国人材セミナーや、国際投資セミナーが開催されたほか、2024年に創建1300年を迎えた国の特別史跡「多賀城跡」や、震災遺構仙台市立荒浜小学校、東北大の次世代放射光施設ナノテラスへの視察会を行いました。
1月25日(土曜日)の3日目は、宮城、山形両県にまたがる蔵王連峰にある「マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわ」のワイルドモンスター号に乗車して観る樹氷、遠刈田温泉で仙台牛のすき焼きやこけし館を回る見学会を開催しました。
宮城県は、今後の国際関係強化のためのスタートと位置づけ実施した今回のサミットを契機に、次なるステップに向け、各国・地域との一層の関係強化を図り、我が県の更なる発展につなげてまいります。