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第7回アフリカ開発会議横浜開催を終えて
横浜市国際局アフリカ開発会議担当
8月28日から30日まで,パシフィコ横浜にて,第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が開催されました。横浜市でのアフリカ開発会議の開催は,2008年の第4回,2013年の第5回会議に続き,3回目となりました。会議には10,000名以上が参加し,横浜市は,地元経済界・関係団体の皆様と連携し会議開催を支援しました。
これまで,「アフリカと横浜,あふれる力でともに未来へ」を本市の取組テーマとして,「国際技術協力の拡大」,「ビジネス支援の強化,女性の活躍推進」,「次世代育成・市民交流の充実」の3つの方向性に沿って取組を行ってきました。会期前の取組は,8月号でご紹介しましたので,今月は,会議本番で実施したさまざまな取組をご紹介します。
国際技術協力の拡大

廃棄物管理,インフラ整備などに関するサイドイベント等への参加や,ブース出展を行い,横浜市の取組や経験を参加者の皆様と共有しました。
「アフリカのきれいな街プラットフォーム(ACCP)」第2回全体会合では,本市のごみ分別,食品ロスやプラスチック対策の取組を紹介し,第2回「日・アフリカ官民インフラ会議」では,本市の鉄道ネットワーク整備と一体となったまちづくりや都心部強化の取組について発表しました。
2つのブース出展では,会議センター内で水道局の国際技術協力の取組や,温暖化対策に関する取組,メディアセンター内でプラスチックごみ対策の取組を紹介しました。多くの会議参加者がブースを訪れ,横浜に関する様々な質問をいただき,皆様に横浜を知っていただくとても良い機会となりました。
ビジネス支援の強化,女性の活躍推進

TICAD7では,日本企業によるビジネス展開によりアフリカの経済成長を加速させていくことが大きなテーマの一つとなりました。横浜市は,ビジネス支援として,「日本・アフリカビジネスEXPO」にブースを出展し,「住みたい街ナンバー1の横浜から発信するライフスタイル」をテーマに,市内中小企業10社の製品・技術・取組の展示や,ビジネスに関連した横浜市の取組を紹介しました。ブースには多くの来場者が訪れ,市内企業からのプレゼンを熱心に聞いていました。今回の出展をきっかけに,市内企業のアフリカでのビジネス展開を一層支援していきます。
女性の活躍推進では,シンポジウム「女性と少女が変えるアフリカの未来」を開催しました。基調講演及び社会企業家によるパネルディスカッションを通し,女性・少女のエンパワメントを引き出すビジネスの拡大を呼びかけました。
次世代育成・市民交流の充実

サイドイベント会場の壁面を利用して,アフリカと横浜の子どもたちの交流をテーマにアフリカの子どもたちが描いた環境絵日記と都筑区が交流しているボツワナの子どもたちの絵を展示する「アフリカと横浜,あふれる力でともに未来へ」展を行いました。
また,市民の皆様は,子どもから大人までそれぞれにボランティア活動や,会議参加者の出迎えなど,さまざまな形で会議に関わり,アフリカの方をはじめとする会議参加者と交流しました。
おもてなし
開催都市として,桜木町駅からパシフィコ横浜まで,みなとみらい地区をフラッグや横断幕などでTICAD7一色に染め上げたほか,総理・横浜市長共催歓迎レセプションの開催や,総理夫人主催配偶者プログラムの実施協力,市内観光の案内,市会歓迎行事を行いました。
また,TICAD7に合わせて実施された第3回野口英世アフリカ賞受賞者の歓迎行事を開催し,野口博士にゆかりの地である金沢区長浜の,長浜ホールや旧細菌検査室等で歓迎式典や視察等を実施しました。
さいごに
引き続き,日本とアフリカの更なる友好の一助となるよう,これまで行ってきた連携・協力・交流の取組を進めます。