グローカル外交ネット

令和5年4月13日

在ポルトガル大使館

1 はじめに

 2月28日、在ポルトガル日本国大使公邸において、第18回Japan NET会合が開催されました。Japan NETは、2007年に、ポルトガルにある日本関連団体・個人を束ね、参加団体間の情報交換、親睦交流を深め、協力関係をより発展させていくことを目的として設立されたネットワーキングの場です。日本に姉妹都市や国際友好都市を持つポルトガルの8自治体もこのJapan NETのメンバーとなっています。コロナ禍を経て、今年は3年ぶりに対面でのJapan NET会合を開催する運びとなりました。

2 日本ポルトガル交流480年と姉妹都市連携

 今年2023年は、日本・ポルトガル交流480周年にあたります。1543年種子島にて、ユーラシア大陸の東西の端に位置する日本とポルトガルは初めて出会い、互いの文化、芸術、言語、習慣に魅了されました。また、この時の出会いは日本にとって初めての西欧との出会いだったとも言われております。2月7日に当地で行われた天皇誕生日祝賀レセプションでは日本人ピアニスト向井響氏による両国の調べが奏でられ、正式に一連の行事の口火が切られました。
 今回のJapan NET会合は、日本関連団体が一丸となってこの480周年を祝賀し、その連携強化のために行われました。

3 会合概要

 会合では、太田大使及び三井参事官からの挨拶のほか、広報文化班から日本・ポルトガル交流480周年行事と広報文化班職員作成の周年記念ロゴの紹介、ポルトガル日本商工会議所から周年行事最大のイベントの一つ「第10回日本祭り」の紹介と日本関連団体への参加招請が行われました。
 さらに、各日本文化関連団体及び地方自治体からも活動報告があり、日本の伝統文化や武道団体が年間を通じて様々な行事を企画している旨の紹介がありました。中でも、1969年から徳島県徳島市と姉妹都市関係にあるレイリア市からは、昨年のクリスマスに徳島市民の協力を得てレイリア市の小学生約5千人に日本の伝承物語を収めた本を提供した取り組みが紹介され、日本関連団体の関心を引きつけていました。また、1978年から大分県大分市と姉妹都市関係にあるアヴェイロ市からも姉妹都市間交流が進んでいるとの報告があったほか、鹿児島県西之表市(種子島)と姉妹都市関係にあるヴィラ・ド・ビスポ市からは市長自らが会合にオンライン参加し、姉妹都市交流強化に向けた意気込みが語られました。

4 今回の成果

(画像1)日本・ポルトガル交流480周年記念ロゴの画像 日本・ポルトガル交流480周年ロゴ
(写真2)在ポルトガル日本国大使公邸での会合の様子 Japan NET会合の様子

 昨年末に連絡を再開した段階においては、コロナ禍を経て、活動が休止した日本関連団体もいくつかありましたが、今回再び対面でのJapan NET会合を開催し、地方自治体及び日本文化関連団体間の交流が再開し、建設的な連携構築と意見交換に花が咲きました。
 また、会合後には、周年ロゴ認定希望行事が急増し、また日本祭りには過去最大数の地方自治体の参加が見込まれるなど、周年イベント本格化に向けて実り多き会合となりました。

(写真3)レセプションの様子 Japan NET会合後レセプションにて活発な意見交換が行われた
グローカル外交ネットへ戻る