グローカル外交ネット

令和5年1月27日

在レオン総領事館

1 広島県とグアナファト州

 メキシコ中央高原バヒオ地区には、過去10年ほどで自動車関連産業を中心とする日本企業の進出が相次ぎ、在留邦人数も年々増加、日本との関係緊密化がめざましく進んでいます。特に、広島県とグアナファト州の交流については、2014年に、広島県に本拠を置くマツダの工場が州内に開設され、広島県とグアナファト州による友好提携も結ばれました。
 両地方自治体の交流は、行政関係者及びビジネス関係者はもとより、スポーツ、文化、学術交流などにも広がり、幅広い交流が進んでいます。

2 広島フードフェスティバル

(写真1)酒樽鏡割り レオン会場でのロドリゲス・グアナファト州知事との酒樽鏡割り

 両地方自治体間の多様な交流の一環として、グアナファト州で開催される広島フードフェスティバルがあります。同フェスティバルは、広島県及びグアナファト州関係者により2015年に発足して以降、毎年定期的に開催されてきました。2019年を最後に、新型コロナウイルス感染症の影響によりしばらく開催できませんでしたが、2022年11月に、第6回目のフェスティバルが3年ぶりに開催されました。
 同フェスティバルは、広島県、広島グアナファト親善協会、グアナファト州観光局、マツダ・メキシコ、FYNSOグループの共催により開催されました。広島からは、県及び親善協会の関係者のほか、4名の日本人料理人がグアナファト州に派遣されました。グアナファト州内でも多くの在留邦人が生活するレオン市、イラプアト市、サラマンカ市の3会場で、それぞれグアナファト州の人々を招いて、日本人料理人が日本食を紹介し、また両国関係者の交流が行われました。
 11月3日のレオン市会場では、グアナファト州知事はじめ多くの州政府関係者が参加し、合計300名ほどの来場者がありました。州知事の挨拶、湯崎広島県知事からのビデオメッセージの披露のほか、鏡開きが行われました。日本人料理人が日本料理について説明し、メキシコ人料理人とともに作った日本料理を提供しました。またマグロの解体ショーも行われました。

(写真2)料理人たちと記念撮影 アルファロ・イラプアト市長との記念撮影

 11月4日のイラプアト市会場では、イラプアト市長が出席したほか、同市に事務所を構えるメキシコ日本商工会議所バヒオ支局関係者が参加しました。また同市には在留邦人子弟が通うグアナファト日本人学校があるため、同学校関係者は近隣に進出する日本企業関係者とともに、フェスティバルに参加しました。

(写真3)広島フードフェスティバルの看板の前で記念撮影 サラマンカ会場での日本人料理人及びメキシコ人料理人との記念撮影

 11月5日のサラマンカ市会場では、同市に進出し、また広島県とグアナファト州の友好提携のきっかけとなったマツダ・メキシコ関係者や、近隣の工業団地に進出する日系企業関係者、また日本企業で勤務するメキシコ人職員が参加しました。フィナーレにはマリアッチ(メキシコの音楽を演奏する楽団)が登場し、会場が大いに盛り上がりました。

 今回のフードフェスティバルをはじめ、広島県及びグアナファト州では、多分野にまたがり活発な交流が進んでいます。2024年には同友好提携は10周年を迎えます。今後とも、より一層の関係緊密化が期待されます。

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