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地方連携の取組:福島県及び本宮市と連携した魅力発信イベントの開催
在英国日本国大使館
在英国日本国大使館は、9月7日に福島県及び同県本宮市との共催で、「福島から感謝する」(Thank you from Fukushima)レセプションを開催しました。
- 「福島から感謝する」レセプションの様子
1 「福島から感謝する」レセプション
東日本大震災後、日本産食品に対して課された輸入規制が、2022年6月に英国において撤廃されました。これは、福島県産品を含む日本産食品の輸入規制撤廃に向けて、日本の関係者が英国の専門家や政府関係者に、客観的かつ科学的なデータを提供し、粘り強く交渉を続けてきた成果が結実したものです。
このレセプションには、ハンコック元保健大臣を始めとする英国会議員や規制撤廃に尽力した政府関係者、食品産業関係者、文化関係者、日英両国のメディア等、200名を超える方々が参加し、規制撤廃に協力していただいた方々に対して感謝を伝えるとともに、福島の復興と食品・日本酒の魅力を英国に発信する絶好の機会となりました。
なお、規制撤廃の実現に向けては、規制撤廃を働きかけている間にも、ボリス・ジョンソン元首相が福島県産の桃ジュースや本宮市のかりんとうを召し上がる様子が報じられ、話題になったことも、福島県産食品の魅力と安全性をPRする大きな後押しになりました。
- 福島産食品、日本酒のPR
2 英国関係者との交流
ロンドン市内のホーランド・パークにある福島庭園は、東日本大震災に際しての英国からの支援への感謝を表するために、ロンドンしゃくなげ会(在英国福島県人会)、王立ケンジントン・チェルシー区等の協力の下、2012年に開園しました。今回、開園10周年を迎えるに当たって、記念式典が開催され、公園利用者が今後も長きに亘って日本を感じ、庭園を楽しんでもらえることを願い、桜の植樹やベンチの寄贈が行われました。式典後には、参加者にお土産(福島産のポップコーン等)が配られ、日本産食品規制撤廃をアピールする機会にもなりました。
また、式典に先立って、林駐英大使、井出福島県副知事及び渡辺本宮市副市長他は、公園を管理する王立チェルシー・ケンジントン区長と区庁舎で面会し、これまでの交流について感謝を伝え合い、ギフト交換を行うなど、和やかな雰囲気の中で懇談を行い、親睦を深めることができました。
- ケンジントン区長との面会
- 福島庭園10周年記念式典(左:桜の植樹/右:ベンチの寄贈)
3 更なる連携に向けて
今回実現した英国における日本産食品の輸入規制撤廃は、東日本大震災からの復興を象徴するものです。震災から11年を経て、被災地の復興は着実に進んでおり、多くの地域において力強い経済・社会・文化における活動が行われています。こうした復興の進展には、日本政府や日本国民からの支援はもちろん、英国を含む多くの国々からの温かい支援が大きな力となっています。今後もより一層、英国の方々に日本の様々な魅力を知っていただけるよう、福島県を含む地方自治体との連携を一層促進していきます。