グローカル外交ネット

令和4年7月15日

熊本市 都市建設局 土木部
公園課 全国都市緑化フェア推進室

1 全国都市緑化フェアとは?

 全国都市緑化フェアは国土交通省の提唱事業で、1983年(昭和58年)から、毎年全国各地で開催されている日本最大級の花とみどりの祭典です。
 熊本では、36年ぶり2回目の開催となり、「くまもと花とみどりの博覧会 THE GREEN VISION 未来への伝言(以下、『くまもと花博』)」と題し、2022年3月19日から5月22日までの間、熊本のみどりや水、歴史・文化を象徴する市内3つのメイン会場(街なかエリア、水辺エリア、まち山エリア)で、花やみどりをはじめとした展示や体験イベントを開催しました。

2 くまもと花博の概要

(写真1)フラワーボックスを模した大花壇 ニコライ・バーグマン氏監修大花壇

 くまもと花博では、日本を拠点に活動をされているデンマーク出身のフラワーアーティスト、ニコライ・バーグマン氏をフラワーアンバサダーとして招聘しました。熊本城近くの花畑広場に設置した同氏の代表作の一つであるフラワーボックスを模したおよそ180メートルに及ぶ長大な大花壇は、多くの人が立ち止まり、写真撮影を楽しむ人気のフォトスポットになるなど、開催期間を通してくまもと花博を象徴する展示の目玉となりました。

(写真2)くまもと花博の特別衣装である紋黄(もんき)蝶の羽を身に纏ったくまモン 来場者を出迎えるくまモン

 また、くまもと花博の開催と時を同じくして、熊本市動植物園にはレッサーパンダやナマケモノなどの動物が仲間入りしました。特にナマケモノは、35年ぶりにリニューアルした植物ゾーンの新しくなった温室で、柵が無い空間をゆっくりと移動しながら、子どもだけでなく幅広い来園者の目を楽しませてくれます。
 特に、春休みやゴールデンウィーク期間中は、水辺エリアのメイン会場として、巨大な球体花壇を目印に広々とした大花壇が設けられ、コロナ禍以降、久しぶりとなる人出で賑わいをみせました。
 その他、会場となった水前寺江津湖公園では、国連「命の水(Water for Life)最優秀賞」を受賞する程の清冽な地下水を体感できる様々なイベントが催され、多くの皆さんに熊本の豊かな自然の魅力に触れていただくことができました。
 さらに、盛り上げに一役買ってくれたのは、熊本県が誇るゆるキャラの「くまモン」です。くまもと花博の特別衣装である紋黄(もんき)蝶の羽を身に纏い、イメージキャラクターとして開幕前から様々なイベントやPRに活躍してくれました。

3 姉妹都市・交流都市との交流

(写真2)球技ペタンク体験 仏国発祥の球技 ペタンクを 楽しむ来場者

 くまもと花博の開催期間中に、「海外WEEK」と銘打って約2週間に亘るイベントを開催しました。
 本市の姉妹都市・交流都市である、米国のサンアントニオ市・仏国のエクサンプロヴァンス市には、それぞれ「熊本園」と名付けられた日本庭園があり、これまでにも日本文化の紹介など様々な交流を行ってきたところですが、今回を好機と捉え、多くの来場者の方々に両都市の魅力を知っていただきたく企画したものです。
 期間中は、在福岡米国領事館からだけでなく、遠路遥々仏国から現地スタッフの方にお越しいただき、ペタンクなどのスポーツ体験やパネル展示による観光情報の発信を通じて、来場者との交流を楽しみました。

4 くまもと花博開催を終えて

 「まん延防止等重点措置」適用期間中に開幕を迎えるなど、厳しい状況下でのスタートとなりましたが、春休みやゴールデンウィークを中心に、たくさんの皆様がお越しくださり、改めて花やみどりが生活に癒しと潤いをもたらしてくれることを実感していただけたことと思います。約4年の準備期間中には、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、事業形態の変更を余儀なくされるなど様々な苦労もありましたが、来場者からは、たくさんの花やみどりに触れることで「鬱々とした気分が晴れた」、「開催してくれてありがとう」と、温かいメッセージをいただきました。
 本市では、今後も、花博の開催を機に高まった市民の方々の花やみどりに対する関心を未来につなげていき、花やみどりを核としたまちづくり事業を展開していきたいと考えております。

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