グローカル外交ネット

令和3年2月18日

外務省地方連携推進室

 静岡県は、「地域外交」をコンセプトに中国、韓国、モンゴルをはじめとする国・地域と積極的に交流をしており、中でもモンゴル・ドルノゴビ県とは、様々な分野で多様な交流が行われています。

1 ドルノゴビ県との交流

(写真1)上下水道技術交流 受入研修での実習 上下水道技術交流 受入研修での実習
(写真2)高校生交流 静岡での受入の様子 高校生交流 静岡での受入の様子

 ドルノゴビ県はモンゴル南東部にあり、その県名のドルノゴビとは「ゴビ砂漠の東」を意味します。もともとオイスカやJICAによる国際協力事業を通じて交流があり、2010年8月静岡県知事がモンゴルを訪問、翌2011年7月の再訪問で友好協定を結びました。それを機に両県の交流は、経済、観光、文化、教育、環境保護などの幅広い分野に広がりをみせることになりました。
 特に環境分野では、ドルノゴビ県の水環境の改善と保全を目指し、静岡県からドルノゴビ県への上下水道技術職員の派遣や、ドルノゴビ県から静岡県に技術研修員を受入れるなど、現地の上下水道環境を改善させるための協力が行われました。また、次世代の交流を担う青少年の交流にも力を注いでおり、高校生の相互派遣を定期的に実施しています。

2 コロナ禍での交流

(写真3)第1回 自治体オンライン情報交換会 第1回 自治体オンライン情報交換会

 しかし、2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大により、従来のような両国を往来する交流は困難になってしまいました。こうした状況下で交流の方法を模索する中、全国12の自治体にモンゴル人職員が在籍し、モンゴルとの交流を行っていることがわかりました。これには、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に際して、モンゴルのホストタウンとなっている静岡県の、島田市、焼津市、伊豆の国市も含まれています。
 そこで、2020年6月、静岡県では、モンゴルと交流する日本国内の12の自治体による、「モンゴル国交流自治体オンライン情報交換会」を開催しました。モンゴルとの地域間交流をテーマに意見交換を行い、2020東京大会に向けた対応やコロナ禍での交流について考えを共有しました。参加自治体からは有意義な機会であった、継続開催を希望するなどの肯定的な意見が寄せられました。同年12月には第2回情報交換会を開催し、モンゴル人職員の在籍に関わらずモンゴルと交流する17の自治体が参加し意見を交わしました。モンゴルとの交流を通じて生み出された様々な機会を通じ、これからも充実した国際交流が続くことが期待されます。

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