グローカル外交ネット
ロシアとのICTを活用した交流
北海道札幌国際情報高等学校
学校の概要・ロシアとの交流の経緯

北海道札幌国際情報高等学校は、国際化や情報化が一層進展するであろう21世紀において、北海道のリーディング・スクールとなるべく、「世界の人々から尊敬されるグローバルシチズンとしての日本人の育成」を教育目標に掲げ、多様な教育活動を展開しています。
本校は開校以来、アメリカや中国との姉妹校交流や、ハワイへの見学旅行を実施するなど、国際理解教育を推進してきました。こうした中、北海道教育委員会が推進するロシア・サンクトペテルブルク市との青少年交流の一環として、本校は今年度、同市583番学校と、姉妹校提携に向けた交流を進めています。
また、札幌市にある本校は、同市の姉妹都市であるノボシビルスク市の国立工科大学附属ITリツェイ校と、2019年に生徒の相互交流を行い、今年10月に姉妹校提携を結びました。
ICTを活用した交流


現在は新型コロナウイルス感染症対策のため、現地を訪問し合うことが難しいため、次のとおり、オンラインにより生徒同士の交流や姉妹校提携の調印を行ってきました。
- 「ロシア文化を知る」ミニ講座(シベリア・北海道文化センターの協力)
- 6月 「ロシアの昔話」
- 7月 「ロシアのイコン」
- 8月 「ロシアのシンデレラ!?エカテリーナ1世」
- 9月 「ロシアにおける数の概念」
- 箏コンサート(7月20日 サンクトペテルブルク市583番学校)
- 交歓コンサート(10月8日 サンクトペテルブルク市583番学校)
- ノボシビルスク国立工科大学附属ITリツェイ校との姉妹校提携調印(10月30日)
手探りでの実施だったため、機器の操作などには工夫が必要でしたが、現地を訪問しての交流ができない中、生徒は興味を持ちながらこれらの交流活動に参加し、オンラインを通した新たな交流の形ができあがりつつあります。参加した生徒は、「コロナウイルスは悪いことばかり連れてくるように思っていたが、オンラインコンサートなどで異文化を身近に感じ、理解できるようになったのは良いことだと思う」などと感想を述べていました。
今後の取組予定
今後は、サンクトペテルブルク市583番学校との姉妹校提携に向けて準備を進めるとともに、引き続きICTを活用しながら、ロシア語を履修している生徒や、各クラス2名からなる国際交流委員によるロシアとの交流を続けていき、渡航制限解除後の、現地での相互交流の実現に向けて取り組んでいきます。
また、ICTを活用し、アメリカやカナダとの英語による交流も進めるなど、生徒のグローバルシチズンとしての資質能力の育成を目指していきます。