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GKI(岐阜県人会インターナショナル)を通じた国際交流
岐阜県商工労働部観光国際局国際交流課
1 はじめに
海外在住の同郷出身者が親睦を図るための代表的な団体として、都道府県人会があります。本県の場合、世界15の国と地域で組織化されていることが確認できており、会員相互の親睦や岐阜の魅力の発信など様々な活動をされています。県としても、可能な限り県人会との連携に努めており、その関係を長年にわたり大切にしてきました。
そうした中、本年5月に、世界25の岐阜県人会が「岐阜愛を繋ぐ!」を合言葉に集結し、世界と岐阜を繋ぐ架け橋として、一致団結する組織「岐阜県人会インターナショナル」、通称GKIが設立されました。今回、このGKIについて紹介します。
2 GKIの概要 コロナ禍における国際交流の新しい形


新型コロナの流行に伴い、直接お会いする形での人的交流が困難になりました。このような状況の中、オンラインを活用した新たな国際交流の取組みの一例がGKIであり、世界に誇れる岐阜県独自のモデルです。
GKIでは、本年5月の設立総会以降、本県の有識者を講師として招いたオンライン定例会を開催するなど、精力的に活動を続けており、県としても講師のあっせんなどの支援を行っています。
加えて、現在GKIでは、「岐阜の若者に海外に目を向けてもらう」を目的に、県内の高校等において、会員が自身の海外経験などを踏まえ、グローバルな視点で講義を行うオンラインセミナー、通称「ギフセカプロジェクト」を展開されています。
その試みとして、本年11月、県立加納高等学校で、GKIの会長、副会長による国際理解セミナーが開催されましたが、県内の子供たちが世界に羽ばたく後押しとなる素晴らしい取組みであり、今後も、県として積極的に支援していきます。
3 GKI世界大会 世界の県人会がひとつに

そして、次のステージとして、来年10月に、GKI会員が初めて実際に岐阜に集結する世界大会を開催し、記念式典やワークショップ、県内視察ツアーなどが行われる予定です。県としても積極的に参画し、会場手配や関係者との打合せなど実務的な支援に加え、PR活動などを含め全面的に協力し、大会の成功に向けて盛り上げていきます。さらに、岐阜愛応援団の掘り起こしを地道に続け、更なるGKIの発展に繋げていきます。
4 おわりに
直接の人的交流が困難な状況が続いていますが、一方で、在宅勤務の普及等により、オンラインによる会議や意見交換の利便性が高まってきています。このような環境の変化を好機と捉え、インターネットを活用するなど工夫を凝らしながら、岐阜県と世界中で暮らす岐阜県ゆかりの方々との国際交流をますます深化させていきたいと考えています。