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地方連携の取組:スイスの方に「日本祭り」を楽しんでいただきました!
在スイス日本国大使館
スイスでは幅広い世代に、日本文化や日本食、日本旅行の人気があります。旅行で日本が大好きになって、2、3回訪れるリピーターも珍しくありません。コロナ禍の下、スイスから日本への観光旅行や交流活動は困難ですが、昨年9月、スイス・ベルン市で「第2回日本祭り」が開催され、約2,500名を超えるベルンっ子が来場し、和太鼓や三味線の演奏や折り紙体験、日本食の屋台や最新のゲーム等を楽しみました。当館では、スイス代表選手による東京オリンピック・パラリンピック競技大会の帰国報告会を開催し、ホストタウンの印象等を披露してもらいました。また、浜松市とベルン市の草の根交流の取組を紹介した他、福島県など各地の魅力を紹介する情報コーナーも盛況でした。
1 スイス代表選手による東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン体験報告

「日本祭り」では、二日間に渡り、オリンピックに出場したスイス人選手やコーチをお招きし、大会やホストタウンでの体験について、帰国報告をしていただきました。初日には女子ボートのジャニーン・グメリン選手とスイス水泳連盟のマッシモ・マローニ・ヘッドコーチが、翌日には女子柔道のファビエンヌ・コッハー選手と男子フェンシングのベンヤミン・シュテフェン選手が、事前合宿で訪問したホストタウンの兵庫県豊岡市や静岡県富士市等について、コロナ禍で行動に色々な制約がある状況でも、地元の方々が温かく迎えてくれて感動した、感謝していると述べていました。選手からは、日本のことを好きになり、今度は是非家族と訪れたいとの言葉もありました。

大分県大分市はスイスのホストタウンとして、東京2020パラリンピック競技大会の際に、車いす競技の選手の事前合宿を受け入れました。今回、「日本祭り」には参加できませんでしたが、後日、パラサイクリング(男子ロードレースH3)銀メダリストのハインツ・フライ選手が当館で講演し、大分市での特別な思い出を披露してくださいました。フライ選手は今回、日本で通算35個目のパラリンピック・メダルを獲得した、車いすスポーツ界のレジェンド的存在で、1999年に大分国際車いすマラソンで世界記録を打ち出し、 2000年には、大分市から名誉市民の称号が授与されています。
2 浜松市とベルン市の児童絵画交流展の表彰式

日本祭りのステージで、昨年コロナ禍のため延期された「第10回浜松市とスイス・ベルン市の絵画交流展」表彰式が行われ、表彰式に出席した6人の児童に対して白石大使から賞状が授与されました。この浜松市とベルン市の小学生を対象にした絵画交流展は2010年から続いており、美しい自然に囲まれた両市に暮らす子供達が交流を深めることにより、視野を広め、世界の未来について考えることを願って開催されています。表彰された児童たちは家族とともに日本祭りで楽しい時間を過ごしました。
今後とも当館では「日本祭り」等の機会を活用し、地方の魅力を紹介し、日本とスイスの更なる交流を促進していきます。