グローカル外交ネット

令和3年11月22日

在瀋陽日本国総領事館

概要

 令和3年9月25日、在瀋陽日本国総領事館と富山県大連事務所・岩手県大連事務所との共催により「地方特産品ライブ配信PR事業」を総領事公邸で開催しました。遼寧省と友好関係にある富山県と岩手県の伝統工芸品を総領事公邸からのライブ配信でPRするとともに、両県の観光や文化などの魅力を広報するために、当館初めての試みとして実施しました。

 当日は、ライブ配信で両県の伝統工芸品を紹介し今後の販売促進につなげるためのプラットフォームとして、両県の協力会社が活用するアプリでこの事業をライブ配信しました。アプリからは8,199人の視聴者が生放送にアクセスし、当館SNS「微博(weibo)」での同時配信を閲覧した3,300人と合わせて、延べ11,000人以上の視聴者に富山県、岩手県の魅力を発信することができました。

事業詳細

(写真1)挨拶の様子 片江総領事挨拶

 片江学巳総領事がライブ配信の視聴者に挨拶した後、総領事から富山県大連事務所の川村祥生所長、岩手県大連事務所の禹瑾所長にそれぞれインタビューを行い、各事務所長から各県の魅力や伝統工芸品の特徴を紹介していただきました。その後、各県事務所や協力会社の担当職員から、富山県の「高岡漆器」、岩手県の「南部鉄器」の紹介を行いました。

(写真3)片江総領事(右) 富山県の魅力をPRする様子
(写真3)南部鉄器を持つ女性 岩手県の魅力をPRする様子

 アプリを用いたライブコマース事業のアクセス数は通常1,000~2,000人程度と聞いていましたが、今回は想定を大きく超える視聴者が集まり、配信事業者のサーバーが限界に達し、一時ライブ配信がフリーズしてしまうほどでした。日本総領事館と富山県、岩手県が共催する事業ということで、一般の視聴者に対しても、偽物販売ではないという安心感を与え、富山県の「高岡漆器」や岩手県「南部鉄器」の歴史や製法について質問が寄せられるなど双方向の交流が行われました。これまでにない多くの中国の方に富山県、岩手県の優れた地方特産品の魅力を存分に発信できたと考えています。

今後の取り組み

 今回の事業には、富山県・岩手県のほかにも、ライブ配信事業に関心を寄せていただいた複数の自治体関係者の方が、見学のため総領事公邸までいらっしゃいました。今回の成功を受けて、共催自治体の方からは「紹介する地方特産品のジャンルを変えて、もう一度実施したい」との声をいただいたほか、見学にいらっしゃった自治体関係者の方からも「次回は参加したい」との声が挙がるなど、当館としてもライブ配信事業への手応えを感じています。コロナ禍で様々な制約がある中ではありますが、感染対策に注意しながら、オンラインやオフライン、それぞれの特性を生かし様々な形で、当館は引き続き世界に誇る日本の文化を積極的に発信していくとともに、地方自治体や関係企業の皆様と連携しながら、今後とも素晴らしい日本の地方の魅力を発信してまいります。

グローカル外交ネットへ戻る