グローカル外交ネット

令和3年4月22日

大分県商工観光労働部観光局観光誘致促進室

 大分県は、2020年10月、YouTubeチャンネル「沸騰大分」を開設しました。新型コロナウイルスの影響でこれまでのような移動が国内外で制限される中、何とか大分県の魅力を発信し、移動の制限が緩和された際に、ぜひ大分県を訪れてほしいと考え、様々な関係者と協力して立ち上げました。YouTubeでは、多くの国の人に視聴してほしいという思いから、英語、中国簡体字、香港繁体字、台湾繁体字、韓国語の字幕を設定するだけでなく、中国本土の方々にも情報を届けたいと考え、同時にWeibo(日本大分県旅游局)とWeChat(日本大分県旅游)でも情報を配信しています。配信を開始して、半年足らずですが、多くの方に視聴いただき、大分県について知ってもらうことができ、「コロナが収束したら、大分県に行きたい」など多数の嬉しい反響をいただいています。

1 突然のコロナウイルス

 大分県は古くから温泉や魅力的な農林水産物、豊かな自然に恵まれ、多くの観光客を国内外から受け入れてきました。県下には多くの留学生を抱える大学があることや、外国人労働者の増加に伴い、国内でも有数の国際都市としていち早く国際化に取り組んできました。こうした取組の成果もあり、2018年に世界温泉地サミットや2019年ラグビーワールドカップなど世界的なイベントの会場として多くの方を受け入れてきました。今後は宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)の開催や大分港がスペースポートとして、人工衛星打ち上げを目指すなど、さらに多くの方に大分県に来ていただき、交流人口拡大による地域活性化に向けて官民一体になって取り組んでいたところ、新型コロナウイルスの発生により、これまでの活動が行えない状況に陥りました。

2 YouTubeチャンネル「沸騰大分」開設に向けて

 新型コロナウイルスの影響は非常に大きなものでした。ただ、これをネガティブにだけ捉えるのではなく、これまでの自分たちの活動を一度しっかりと見つめ直し、新しい日常を踏まえどのようにしていくのがよいのかを考える契機としてとらえ、関係者に意見を伺いながら、活動の見直しを行いました。その中で、コロナ禍でもしっかりと情報発信を行い、これまで来県していただいた、特に海外の方々とのつながりを維持し、大分県を忘れてほしくない、また来県してほしいという声が上がり、YouTube等を通じた、複数言語による動画作成、配信が決定しました。
 動画の作成にあたりこだわったのは、これまで旅行者と一番身近に接してきたのは県民の方々であり、その「県民の方に自ら、出演していただき、生の声で魅力を配信する」点です。当初は出演交渉が難航するかと考えたのですが、これまでの交流の経験もあり、こちらの意図を理解していただき、多くの方に出演を快諾していただけました。

3 「沸騰大分」配信開始

 多くの人に支えられながら、2020年10月より、「沸騰大分」の配信を開始し、配信当初から多くの方に視聴いただくことができました。配信開始後も、常に改善を意識し、どうすればさらに多くの方に大分の魅力を届けることができるかを常に念頭に置き、視聴回数やいただいたコメントなどを参考に視聴者に届く動画づくりのために協議を重ねました。その甲斐もあり、配信開始以降、登録者は右肩上がりで増加し、「動画を見て、次に大分に行く予習をする」などのコメントを世界中の方からいただくことができ、多くの方に大分の魅力を伝えることができました。

(画像1)サムネイル 大分ドライブ編と小鹿田焼の里編

4 今後の展望

 2021年3月27日にこれまでの「沸騰大分」を編集したものをシーズン1の総集編として配信し、2021年6月もしくは7月から「沸騰大分」シーズン2を配信開始予定です。シーズン2では昨年度の取組を生かしながら、より多くの方に大分県について知ってもらい、新型コロナウイルスが収束した際に、「大分県にぜひ行きたい」と思ってもらえるような情報を配信していきます。
 ぜひ、一度「沸騰大分」をご覧いただき、大分県へお越しください。

(画像2)サムネイル 臼杵旅編と安心院農泊編
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