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イタリア・リグーリア州ジェノヴァ県サンタ・マルゲリータ・リーグレ市による姉妹都市提携の希望
令和元年12月26日
在ミラノ日本国総領事館
この度,イタリア共和国リグーリア州(Liguria region)ジェノヴァ県(Province of Genoa)サンタ・マルゲリータ・リーグレ市(Santa Margherita Ligure)から,日本の地方自治体と交流活動を希望する旨の要望がありました。以下,サンタ・マルゲリータ・リーグレ市の概要を紹介いたします。
1 市の概要
(1)人口・面積
人口 9,024人(2018年)
面積 10.04平方キロメートル
(2)概要
- サンタ・マルゲリータ・リーグレ市はリグーリア海岸東部,ポルトフィーノ岬の北西部,ティグッリオ湾内に位置する。
- 同市街地は海岸松や栗の森,(海抜の低い地域では)オリーブの木といった地中海植物に覆われた丘に囲まれている。
- 丘の上からはポルトフィーノ市まで続く「コスタ・デイ・デルフィーニ」(イルカ海岸)の景色を見渡すことができる。
- 同市はリグーリア海岸東部の観光地・海水浴場として人気を博している。
- 同市内の一部は州立ポルトフィーノ自然公園に含まれる他,岬に面する海は海洋保護区となっており,両管理本部は同市に所在している。
(3)歴史
- 大聖堂に保管されているラテン文書によると,同市の歴史は紀元3世紀にまで遡ることができる。
- 中世,現在のサンタ・マルゲリータ・リーグレ市には,ペシーノとコルテという2つの村があり,両村は激しい争いを繰り返していた。
- 1608年には両村とも近郊の町,ラパッロに併合されたが,1797年にそれぞれ独立を果たす。
- ナポレオン統治下の1813年,両村はポルト・ナポレオーネの名で合併を果たす。その2年後,リグーリアがサルデーニャ王国へ併合されたことで,1863年の政令によりサンタ・マルゲリータ市が作られ,ビットリオ・エマヌエーレII世により正式名称が定められた。
- 同市からポルトフィーノまでの道路と鉄道駅が作られたことで「コスタ・デイ・デルフィーニ」は最盛期を迎えた。
- 第二次世界大戦後,(ティグッリオの真珠としても知られる)サンタ・マルゲリータは,ポルトフィーノやパラッジの美しい入江と共に,現在も顕在するその魅力により,ますますその特異性を増している。
2 観光
(1)名所
- 海岸遊歩道と観光港
- 城と彩られた家々
- ドゥラッツォ宮
- チェルバーラ修道院
- パラッジ湾
- 州立公園内の景色を眺むポルトフィーノへの道
(2)名産
- 「サンタ・マルゲリータ・リーグレ産赤海老」(DOP:保護原産地名称登録)。地元の特徴的な漁船団により陸揚げされる。
- バジルペースト,トレネッテ(地元のパスタ),フォカッチャなども有名。
- 豊富な新鮮な魚介類のほか,野菜の詰め物やパイといった地元料理。
3 交流を希望する国・地域
- 山もしくは海といった自然環境による観光業が盛んな同規模程度の市町村を希望。
- 美しい自然及び風景,環境がある,観光に特化した市町村であることが望ましい。
- 同市には欧州・米国からの観光客は多いものの,日本人観光客はまだ少なく,姉妹都市文化交流などを通じ,日本人観光客を誘致することで同市のブランドを高めたい。
4 希望する交流内容
- 姉妹都市提携
- 文化交流
- 学生・研究者・自治体職員の相互訪問