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令和7年度「地域の魅力海外発信支援事業」 実施結果報告
令和7年10月から令和8年3月までの間、外務本省及び在中華人民共和国日本国大使館、在広州日本国総領事館は、地方自治体や関係各社・団体と連携しながら、中国において日本各地の観光・文化・食などの魅力について情報発信するプロモーション事業を実施しました。この事業では、中国の消費者に日本の地域の魅力をより体感してもらい、日本食、日本産品の販売促進・輸出の増加につながるよう取り組みました。同事業での具体的な取組は以下のとおりです。
1 日本各地の魅力をアピールする動画の配信
令和7年10月から令和8年3月まで、在中国公館SNS等にて、日本の観光・文化・食などの魅力を体感できるよう、33自治体参加のもと、日本各地の動画を配信しました。微博の総閲覧数は4,300万回以上、各投稿の平均閲覧数は132.5万回となり、多くの中国の方に地方の魅力をPRしました。
- 参加自治体:
- 北海道、北海道釧路市、青森県、秋田県能代市、福島県、福島県下郷町、福島県三春町、埼玉県さいたま市、新潟県新潟市、新潟県上越市、岐阜県、静岡県、静岡県浜松市、愛知県、滋賀県、滋賀県彦根市、大阪府、大阪府富田林市、大阪府柏原市、兵庫県明石市、兵庫県姫路市、和歌山県有田市、島根県、山口県、山口県下関市、山口県宇部市、徳島県、香川県高松市、福岡県北九州市、福岡県宗像市、熊本県荒尾市、鹿児島県、沖縄県(以上33自治体)
【写真】山口県の動画配信の様子
2 中国で開催されたイベントにおける発信
(1)郷土料理フェアの開催
令和7年10月24日から11月30日、14の自治体と連携し、北京にある28店舗の日本料理店にて、日本各地の郷土料理と地酒を楽しめる郷土料理フェアを開催しました。各店舗で郷土料理や各地の酒類等を注文した利用客を対象にスタンプラリーを行い、スタンプを集めた方には各地の特産品をプレゼントするなど、寿司や天ぷらだけではない、本物の地方の食や特産物に出会える貴重な機会となりました。
また、単にイベントを楽しむだけではなく、SNS上に本イベントの特設ページを設け、各自治体から提供されたPR動画を流し観光誘致を図るとともに、フェアで提供しているお酒などを購入できるようなwebページを設けました。この特設ページは期間中に約10万件の閲覧数を獲得し、郷土料理又はお酒を注文した方に付与したスタンプ数は約4,000件に上り、北京の市民に日本の地方の魅力をPRしました。なお、期間中は、郷土料理の地元地域の観光ポスターや観光パンフレットなどを料理店に設置し、地域のPRに努めました。
左:鹿児島県のさつまあげと鹿児島県の焼酎等をPR中央:福島県の郷土料理を出した店舗では、福島県の観光ポスター等をPR
右:各自治体からご提供頂いた観光動画を閲覧して頂きました。
(2)天皇誕生日祝賀レセプションにあわせたブース出展及び体験型イベントの開催
令和8年2月27日、在中国日本国大使公邸にて、天皇誕生日祝賀レセプションにあわせたブース出展及び体験型イベントを開催しました。
今回は、日本企業や地方自治体の協力による日本産品・日本文化等の魅力発信ブースに加え、「食」を通じて日本への疑似旅行を体験してもらう企画を実施しました。地方自治体ブースを北から南まで順に配置し、日本を縦断するようなレイアウトを取り入れ、各地方自治体ブースにてそれぞれの地域の郷土料理を提供しました。さらに、一つでも多くのブースを回ることで、より多くの日本の魅力を体感できようにスタンプラリーを実施しました。「食」を通じて、普段はなかなか体験できないような日本各地の魅力に、より深く、より広く、触れてもらうことができました。また、令和9年3月に開幕予定のGREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)を盛り上げていくため、専用ブースも設置しました。併設したフォトブースでは多くの方々が足を止め、記念写真の撮影を楽しまれました。
北京に駐在する外交団、中国の企業家・有識者、当地日系企業関係者ら約900名の招待客に日本の魅力を体験していただくことができました。
(3)自衛隊記念日レセプション・秋の交流会にあわせたブース出展及び体験型イベントの開催
令和7年10月22日、在中国日本国大使公邸にて、自衛隊記念日レセプション・秋の交流会にあわせたブース出展及び体験型イベントを開催しました。各国軍関係者、外交団や中国の企業家、当地日系企業関係者ら約600名の招待客が来場し、日本企業や地方自治体等の協力のもと設置した日本の魅力を発信するブースにおける日本の郷土料理や地酒、観光紹介などを通じて、日本の食や文化を存分に楽しみました。
(4)和食と日本酒ペアリング講座の開催
令和8年3月18日、広東省深圳市の日本料理店にて、「国際利き酒師」の李鵬(り・ほう)氏を招き、和食と日本酒のペアリング講座「和味清歓 臻味共享(和食の味を日本酒で楽しみ、高級な味を共に味わう)」を開催しました。講座には、深圳で活動する利き酒師や日本料理店経営者、インフルエンサー(KOL)ら11人が参加しました。
講座では、岩手県、山形県、秋田県をはじめ日本各地から厳選した20種類の銘酒と、当館公邸料理人・中尾一寿氏による日本各地の和食(三陸地方、北海道、大阪、熊本、岐阜、兵庫等)を実際に味わいながら、参加者に対して、ア それぞれの銘酒の特徴や楽しみ方、イ どのような和食に合わせれば良いかといったペアリングのコツ、ウ 日本の高級料理店ではどのようにお酒を提案して客を楽しませるのか等についてレクチャーしました。
イベントの様子は、広東省のKOL(フォロワー約100万人)及び在広州総領事館(約13万人)、在中国大使館(約140万人)のSNSアカウントを通じて発信しました。
今後も引き続き、様々な機会を通じて、日本各地の観光・文化・食など日本各地の魅力の発信に努めます。

