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令和7年度地域の魅力発信セミナーの開催
令和7年11月13日
第一部 プレゼンテーションの様子(左上から、福井県、益田市、浜田市、軽井沢町)
- 11月10日、外務省は、福井県、島根県益田市、島根県浜田市及び長野県軽井沢町との共催で、令和7年度地域の魅力発信セミナーを都内の東京コンベンションホールにおいて開催し、駐日外交団、駐日外国商工会議所、民間企業等の関係者約85名が参加しました。
- 第一部 地方自治体によるプレゼンテーション 冒頭、外務省から山本幸三外務省参与(地方連携担当)が開催の挨拶を行い、その後、共催の4自治体によるプレゼンテーションが行われました。 まず福井県は、ワシントン・ポスト紙が「2024年に混雑を避けて旅行したい場所」として世界12か所を選んだ特集記事において、「日本で最もスピリチュアルな地域の1つ」として同県が紹介されたことに触れた後、福井県で生産される越前和紙、越前打刃物、越前焼、若狭塗などの7種類の伝統工芸品を紹介しました。また、恐竜博物館や東尋坊、永平寺をはじめとする観光名所や、越前ガニやそば、地酒といった福井県の特産品をPRしました。 島根県益田市は、毎年200万以上の水仙が咲き誇る水仙公園、清流と鮮やかな紅葉の絶景を楽しめる匹見峡や、「山陰のモンサンミッシェル」として知られる恵比寿神社といった自然美に恵まれた観光名所をPRし、豊かな自然を活用すべく、同市がサイクリングを積極的に推進していることを紹介しました。さらに、同市が東アジア文化の影響を受けて独自の文化遺産を形成した歴史や、最高水質を誇る高津川とその清流の恵みを受けた食材やその流域で暮らす人々の営みを描いた映画について市長が自らPRしました。 島根県浜田市は、伝統芸能である「石見神楽」をテーマとした観光プログラムを紹介しました。石見神楽の公演だけではなく、神楽の衣装や面などの工房を巡り、石見神楽に関連したものづくり文化に触れることができるほか、地元食材を堪能できる「大蛇(おろち)弁当」を食べながら、特別仕様の会場で石見神楽を鑑賞するなど、浜田市独自のユニークなプログラムであることをPRしました。 長野県軽井沢町は、国際的な高原リゾート地として多くの外国人に愛され、国際色豊かな文化が育まれてきた歴史に触れながら、町のシンボルである浅間山をはじめとする、四季折々の美しく色彩豊かな自然が広がる軽井沢の魅力を町長が自らPRしました。また、同町の国際都市としてのポテンシャルや国際交流の取組等について紹介した上で、今後は観光に加えて、国際会議や文化イベント等の誘致も模索していくことを表明しました。
各ステージの様子(左から、福井県のそば打ち、島根県浜田市の石見神楽)
各ブースでの外交団等の様子(左から、島根県益田市、長野県軽井沢町)
- 第二部 交流会 福井県は、ステージにおいて解説を行いながらそば打ちのパフォーマンスを行い「越前そば」を印象づけるとともに、ブースにおいては伝統工芸品である塗り箸の箸研ぎ体験を行い参加者と交流しました。また、おろしそば及び焼き鯖寿司の試食、並びに越前焼のお猪口を使用した日本酒試飲により食の魅力を紹介しました。 島根県浜田市は、ステージにおいて、第一部で紹介した石見神楽の演目の一部である4頭の大蛇の舞を生演奏とともに披露しました。ブースでは、演目で用いる大蛇との写真撮影や衣装などの展示を行い、石見神楽の魅力と職人の匠の技をPRしました。 島根県益田市は、ブースにおいて甲冑を着たスタッフが来場者と記念写真を撮影するなどしながら中世の面影が残るまちの魅力を伝えるとともに、ダムのない高津川の清流から作ったクラフトビール、日本酒、ウィスキー、焼酎、花わさび、鮎を試飲・試食により紹介しました。 長野県軽井沢町は、ブースにおいて軽井沢彫の体験を行い参加者と交流しました。また、軽井沢の自然が育んだワインやコーヒーの試飲、そばやジャムの試食などを行いながら、軽井沢観光の魅力を紹介しました。 駐日外交団等の参加者は、各自治体の魅力に触れ、ブースで自治体関係者と交流を行いました。
- 本セミナーは、駐日外交団等の参加者が福井県、島根県益田市、島根県浜田市及び長野県軽井沢町の多様な魅力について理解を深めるとともに、共催自治体と参加者の交流の促進につながる機会となりました。
(参考)地域の魅力発信セミナーは平成20年度から実施しており、今回が31回目の開催となります。

