貿易と開発
内陸開発途上国
(LLDC:Landlocked Developing Countries)
令和7年9月9日
1 定義
内陸開発途上国(LLDC)とは、国土が海から隔絶され、国際市場への距離や物流コスト等の経済社会発展上の制約を抱え、地勢的に開発に不利な途上国をいいます。
2 現在のLLDC諸国(2023年12月現在)
以下の32か国。
- アフリカ(16):
- ボツワナ、ブルキナファソ、ブルンジ、中央アフリカ、チャド、エスワティニ、エチオピア、レソト、マラウイ、マリ、ニジェール、ルワンダ、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエ、南スーダン
- アジア(10):
- アフガニスタン、ブータン、カザフスタン、キルギス、ラオス、モンゴル、ネパール、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン
- ヨーロッパ(4):
- アルメニア、アゼルバイジャン、北マケドニア、モルドバ
- 中南米(2):
- ボリビア、パラグアイ
(注)太字は後発開発途上国(LDC)にも該当(16か国)。
3 国連内陸開発途上国(LLDC)会議
内陸開発途上国が抱える貿易やインフラ開発を始めとする課題を話し合う会議。2003年、カザフスタンのアルマティにおいて、内陸国の問題を話し合う初の閣僚レベル会合が開催され、成果文書「アルマティ行動計画」が採択されました。
2014年には、アルマティ行動計画の10年間の進展を確認するともに、次の10年間に向けたLLDCの新たな行動計画の策定を目指して第2回会議がウィーン(オーストリア)で開催され、取組目標「ウィーン行動計画」が採択されました。
2025年には、第3回国連内陸開発途上国会議がアヴァザ(トルクメニスタン)で開催され、2024年末に国連総会において採択された、新たな取組目標「アヴァザ行動計画」が改めて承認されました。