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2009年10月27日、我々閣僚と政府代表はクリーン開発と気候に関するアジア太平洋パートナーシップの第3回閣僚会合のため上海(中国)において会合した。
我々は、本パートナーシップを2006年1月11日―12日にオーストラリア、シドニーにおいて、先進的なクリーンエネルギーと気候目標に向けた実務的で確実な解決策に焦点をあてた地域パートナーシップとして立ち上げた。我々は、第2回閣僚会合をニューデリーにおいて2007年10月15日に開催した。この3年間にパートナーシップは、政府と民間セクターの間で鍵となるエネルギー集約セクターと活動について協力を推進してきた。
我々は、エネルギー経済において鍵となるセクターにわたって詳細な行動計画を発展・実施しており、今日までに、22のフラッグシップ・プロジェクトを含む、175のプロジェクトをパートナー7カ国間で承認してきた。これらのプロジェクトは、特に、発電所の管理者の運用効率改善、セメント工場の操業者の省エネのノウハウに関する訓練、太陽光発電の商業化促進、及び建物や電気機器の設計・設置・運用の改善に寄与してきた。本パートナーシップは官民協力における革新的取組として広く認められており、気候変動への取組みにおける国際協力の恩恵の一例である。
我々は気候変動問題に対応する上で技術の果たす重要な役割と、技術の開発、普及、移転の必要性について再確認する。我々は、技術協力と移転における努力を高め続け、緩和と適応の双方の技術の効果的な移転と普及に対する制度、資金及び情報のバリアーを取り除くために協力するとともに、関連するインセンティブを促進すると決意した。我々は、このパートナーシップが、これまでこれらの目的を推進し、将来的な取組によっても価値を増進する役割があることを認識する。
我々のパートナーシップは、国連気候変動枠組条約の諸原則と他の関連する国際的な取組みと調和したものであり、京都議定書を補完するものであることを再確認する。我々は、2009年12月のコペンハーゲンにおける成功を達成するために協力して行動する。
この閣僚会合において、我々はこのパートナーシップの下での協力を強化するための方策について検討した。我々は、2009年7月のラクイラにおけるエネルギーと気候に関する主要経済国フォーラム(MEF)における首脳宣言の中のグローバル・パートナーシップ及び2009年10月の気候変動関連技術に係る国際協力に関するデリー・ステートメントを含め、多様なイニシアチブを通じて我々の協力を深める観点からこのパートナーシップの下での行動を検討する必要性を検討した。
我々は、政策実施委員会に対して、ファイナンス、技術開発と移転、政策手法に関する情報交換、経験とベストプラクティス、キャパシティビルディング及び民間におけるパートナーシップといった将来のパートナーシップに対する我々の協調的な取り組みを強化するべく、議論を続けるよう要請した。我々は、政策実施委員会に対して、今回提示、問題提起されたフラッグシッププロジェクトに関する分析について、考慮するよう要請した。我々は、政策実施委員会に対して、他のセクター(例えば交通分野)に我々の活動を拡大することについて検討すること、及び他の加盟国や民間との協調を強化することを要請した。
我々は、今回の会合をホストした中国政府に対して、感謝の意を表する。