
2012年ソウル核セキュリティ・サミット
我が国バスケット提案「輸送のセキュリティ」について
平成24年3月
外務省 軍備管理軍縮課
(英文(ステートメント))
1.バスケット提案とは
- (1)今次サミットでは,核セキュリティ分野の実効的な取組を促進する観点から,「バスケット提案方式」を参加国で実施。核セキュリティ向上のための様々なテーマにつき,リード国が中心となり,サミット参加国から参加国(有志国)を取りまとめ,具体的な取組を実施する。
- (2)我が国は,核物質及び放射性物質の輸送分野における核セキュリティ向上のための取組に関するリード国を務め,米,英,仏及び韓国がこれに参加する意向を示した。
2.我が国バスケット提案
我が国は,「輸送のセキュリティ」に関するリード国を務め,以下の計4カ国とともに,核物質及びその他の放射性物質の輸送分野における核セキュリティ向上のための取組を実施する。
(1)参加国
米国,英国,フランス及び韓国
(2)今後実施する措置
- ア 核物質及び放射性物質の輸送に係るセキュリティ向上のため,1)IAEA勧告(INFRCIC/225/Rev.5)の有効的な履行,2)関係省庁とCoE(Center of Excellence:各国研究拠点)間の連携の強化,3)関連技術及び機材等の研究開発に関するワーキンググループを開催(特に,第1回目は,2013年までに日本国内で開催予定)。
- イ 参加国で緊急事態への備えのため演習を実施(机上演習を含む。)することを検討。
- ウ 2014年の核セキュリティ・サミットに,本分野に関する提言を提出。
- エ 本分野に取り組むに当たり,IMO,ICAO及びIAEAからの関係者とも協力して実施していく。